ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年9月 04日
JSP向けにグリーン対応強化と操業コスト削減に貢献する高炉ガス注入システムを受注
- 高炉からのCO2排出量を削減し、グリーンスチールへの変換を推進
- 余剰合成ガスの活用で高炉の石炭使用量を削減
- 操業コストおよび溶銑1トン当たりのコストを削減
2024年5月、プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)はジンダル スチール アンド パワー(Jindal Steel and Power: JSP)向けに、新しい水素含有合成ガス注入システム のエンジニアリングと、据付および試運転における現地でのアドバイザリーサービスを受注しました。 新システムは、既設の当社製レベル2オートメーション ソリューションに統合されます。
従来の化石燃料の一部を水素に置き換えれば、高炉からのCO2排出量が削減されます。 このガス注入システムでは、敷地内の石炭ガス化プラントから発生する余剰合成ガスを利用して炭素燃料率を低減します。 高炉のグリーンクレデンシャル(環境への配慮に関する信頼性)が向上するだけでなく、操業コストが削減され、溶銑1トン当たりのコストが下げられます。
プロダクションエクセレンス
新システムは、インド、アヌグル(Angul)にあるJSPの製鉄所のNo. 1高炉に追設されます。 この高炉は、2017年に当社が独自に設計、据付、試運転を行いました。 経験豊富な専任の高炉チームが操業の順調さを向上させ、2023年初めには1日当たり12,000トンを超える記録的な生産量を達成しました。
この度の受注により、当社の高炉技術のリーディングプロバイダーとしての立場はより確固としたものになります。特に、優れた操業性能を維持しながら排出量を削減するために、高炉をどのように改善・改良できるかを実証します。
大手総合鉄鋼メーカー
インド有数の鉄鋼メーカーであるJSPは、76億ドルを超える売上高を誇っています。 同社は、卓越性の追求、優れた製品品質、革新的な製品開発アプローチ、そして先進技術の導入により、製鉄業界の先駆者としての地位を確立しています。
JSPの製品ポートフォリオは、長尺製品やレールから最大板幅の鋼板まで、鉄鋼のバリューチェーンを網羅し、 22カ国以上に輸出しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp