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Transfer bar cooling system from Primetals Technologies installed at the hot strip mill of Tata Steel´s Port Talbot integrated steel plant located in  South Wales, United Kingdom.

ロンドン2018年8月 23日

英国のタタ・スティール・ポートタルボット製鉄所向け シートバー冷却システムが稼働開始

  • 冷却システムによって熱間圧延機の年産能力は約 15 万トン増強
  • 当社の強冷却技術を導入したシートバー冷却システム

 

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)が英国・南ウェールズにあるタタ・スティ ールのポート・タルボット一貫製鉄所(Tata Steel´s Port Talbot)向けに熱間圧延機用として納入した シートバー冷却システムの試運転が実施されました。粗圧延機の出側に設置されたこの冷却システムは、 仕上げ圧延機に通板するまでの速度を落とさずに鋼板温度を正確に制御し、熱間圧延機の年産能力が約 15 万トン増強されます。当社独自の強冷却技術を導入したこの工事は、2017 年 4 月に受注したもので す。

 

当社の強冷却技術は、最高の冷却速度を達成するように設計され、粗圧延機と仕上圧延機の間で強力な 冷却を行い、より優れた鋼板温度制御で生産性を向上させます。

タタ・スティールのポート・タルボット製鉄所は、高炉をベースとした複合一貫製鉄所としてスラブ、 熱延コイル、冷延コイル、溶融亜鉛めっきコイルを生産しており、熱間圧延機の年産能力は約 340 万ト ンです。粗圧延機の出側に据付けられたこの冷却システムの全長は約 10 メートルで、第 1 期工事とし て上面冷却ヘッダー9 台、下面冷却ヘッダー9 台、計 18 台のスプレーヘッダーが設置されており、将来 ヘッダーを追加し拡張することが可能です。各ヘッダーは、それぞれ独立したセグメントボールバルブ によって幅広い流量調整が可能で、冷却時の鋼板表面最低温度など個々の製品の必要処理条件に適合し た冷却強度が実現され、多数の鋼種が生産可能です。

 

当社は、シートバー冷却システムの他、関連設備としてローラーテーブル、モーター、駆動装置、変圧 器、高架タンク、ブースターポンプとクロススプレーポンプの各ステーション、さらにレベル 1 および レベル 2 のオートメーションと、既存熱間圧延機のオートメーションシステム向けインターフェースも 納入しました。

 

シートバー冷却技術は、2003 年にオーストリア・リンツのフェストアルピーネ社(voestalpine Stahl) で初の試験が実施され、2013 年にドイツのティッセンクルップ社ブルクハウゼン製鉄所(Thyssen Krupp Bruckhausen)に実機として最初に納入されました。

 

プライメタルズテクノロジーズのシートバー冷却システムを英国・南ウェールズにあ るタタ・スティールのポート・タルボット製鉄所向けに熱間圧延機用として納入。

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com