ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年10月 22日
宝山鋼鉄のコンビネーションミル新設工事完工
- 線材圧延ラインとバーインコイルラインの両方で大型製品と低温制御圧延の能力を拡大
- 新しいeDriveミニ仕上げ圧延機は、一体化されたシングルファミリー圧延により効率が改善
- バーインコイル圧延ラインの対応サイズ範囲拡大により宝山鋼鉄の市場での存在感がさらに向上
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国、上海の宝山鋼鉄(Baoshan Iron and Steel)向けに、線材圧延ラインとバーインコイル(BIC)ライン の両方を備えた、年間生産量60万トンのコンビネーションミルの据付工事を完工しました。 本件は、宝山鋼鉄が1998年に最初の圧延設備を導入して以来、初の棒鋼・線材圧延ライン新設工事でした。 新設ミルは生産能力が増強された設計となっており、対応サイズ範囲が広く、線材圧延ラインが7.5~29ミリメートルの線材を、BICラインが18~50ミリメートルの棒鋼を圧延します。
新技術で圧延能力を増強
生産停止時間を短縮するため、プライメタルズ テクノロジーズは、標準化された圧延機列からのシングルファミリー圧延に、250ミリメートルの極めて頑丈なロールハウジングを備えた4基のeDriveミニ仕上げ圧延機を活用しました。 eDriveは、当社最新の棒鋼・線材圧延ソリューションのひとつです。耐荷重性の向上、長期的なコスト削減、低温制御圧延の実現、クイックチェンジロールユニットの使用などにより、棒鋼・線材圧延機製品ラインの幅広い機能をさらに拡張します。
このプロジェクトでは、宝山鋼鉄とプライメタルズ テクノロジーズのオープン コンソーシアムが設備供給、エンジニアリング、現場での指導を行います。 供給される設備機器には、eDriveミニ仕上げミル4基、光学式ガイド調整システム、ピンチロールとレイイングヘッド、最新の高速線材巻取機、これらの主要設備に必要な機械ソフトウェアのメカトロニクスパッケージなどがすべて含まれています。
行き届いたカスタマーサポート
宝鋼の棒鋼・線材圧延部長Tang Jinsong氏はプライメタルズ テクノロジーズ宛の感謝状において「試運転期間中、プライメタルズ テクノロジーズの圧延プロセス、流体、メカニカルスーパーバイザーを含む現場チームから高度に専門化された技術サポートを受け、 またアフターサービスチームからは丁寧で気配りあるサービスを受けました。このことに大変に満足しており、心から感謝しています。プライメタルズ テクノロジーズの高速線材ミルeDriveとBIC技術は好評で、プロジェクトの進捗状況は各方面から高く評価されています。」と述べています。
宝山鋼鉄は中国、上海にある宝武鋼鉄グループの子会社で、1990年代後半から高品質の線材製品を含むステンレス鋼や炭素鋼合金の加工、販売、技術サービスを専門としている総合鉄鋼サービス企業です。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp