製鉄所のCO2排出量とコスト最適化
鉄鋼産業では、操業コストを抑えながらもCO2排出を最適化する必要性が高まっています。
短時間の運転や停止中の費用、CO2排出、マスフロー、エネルギーフローの影響も重要な関心事となっています。 単独のツールで製鉄所の生産状況全体を表現し、シミュレーションした上で最適化する方法を紹介します。環境が変化する状況下でも信頼性のある計画手段と費用削減の効果的な方法を提示します。
プラント最適化のベストプラクティス例を示しながら、オフラインシミュレーションを使用して、原料とその品質の変化、またはメンテナンス作業による製鉄所構成の短期的な変更に対応する、費用、CO2排出、エネルギー分配を最適化する方法を説明します。
DR. CHRISTOPHER HARRIS
Senior Research Engineer, Voestalpine
Chris Harris エンジニアリングで学士号、抽出冶金学で博士号を取得しています。 冶金学のコンサルタントとしてキャリアをスタートし、技術開発、プラント設計、プラントの最適化やボトルネック解消などの分野で活躍してきました。 テクニカルコンサルタントとして6年の経験を積んだ後、2016年にフェストアルピーネに入社し、テキサス州にある同社の熱間成形還元鉄(Hot Briquetted Iron、HBI)プラントの試運転と稼働支援に携わりました。 現在は同社の中央研究開発グループに所属し、テキサスプラントで研究開発を行っています。また、同社鋼鉄部門向けにCO2排出量が少ない製鋼経路を検討するチームの一員でもあります。
Bernd Weiss
Senior Expert Process Simulation Technologies, Primetals Technologies
Bernd Weiss ウィーン工科大学で化学工学の学位を取得した後、製銑業界に入り、12年以上の経験を持っています。 その間にはCOREX® 、MIDREX®、FINEX®のプロセスエンジニア、プロセス安全コーディネーター、および研究開発プロジェクトリーダーを務めています。
また、世界各国での多くの工場立ち上げにも携わっています。 2010年、冶金プロセスシミュレーションプラットフォーム「m.simtop」の開発を開始しました。
現在、シニアプロセスシミュレーションエキスパートとして戦略的パートナーと連携し、m.simtopの能力拡張を着実に進めています。
Christian Böhm
Head of Sales - Direct Reduction Plants, Primetals Technologies
製銑産業で30年以上の経験を持っています。 オーストリアのモンタン大学レオーベンで冶金工学の学位を取得した後、COREX® およびFINEX®プロセスがまだ初期段階にあった頃に、プライメタルズテクノロジーズの製銑部門に入社しました。
その後、COREX®、FINEX®、その他の製銑プロジェクトを管理し、またMIDREX®プロセスも含む製錬および直接還元プラントのセールス部門の責任者となりました。
IEA、VDEh、IIMAなど複数の委員会のメンバーでもあり、自身の知識と経験をもって鉄鋼産業に貢献し続けています。