ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年11月 14日
SAILボカロの仕上げ圧延機を滞りなく近代化
- 自動化システムの強化で信頼性と効率が向上
- 最小限の運転停止期間で予定より早く完工
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、インド、ジャールカンド州ボカロ スチール シティにある SAILボカロ製鉄所の熱間圧延ラインの仕上げ圧延機向け自動化システム更新工事を完工しました。 工期は予定より1ヵ月短い26ヵ月となりました。 高度なレベル1およびレベル2の自動化ソリューションを主な内容とするこの更新工事により、インドの鉄鋼業界における主要企業であるSAILボカロ製鉄所の製品品質、信頼性、および効率が向上しました。
予定より早く完工
このプロジェクトでは、旧式の自動化ハードウェアを、基本およびプロセス自動化、平坦度ゲージ、板厚ゲージ、完全仮想化サーバーインフラなどの最新鋭システムに置き換えました。 また、ドライブインターフェースの適応調整と更新、新しいソフトウェアの導入、プロファイルと平坦度の測定技術の刷新も含まれました。
大胆な短期スケジュールではありましたが、SAILと当社の綿密な計画と緊密な連携により、工事は20日間を予定していた運転停止期間より2日早く完了しました。 仕上げ圧延機の全性能目標も予定より早く達成されました。
近代化の対象は、仕上げ圧延機、冷却セクション、ダウンコイラー、コイルコンベヤの自動化設備でした。 主な技術的強化点は、油圧調整のためのセンサーとバルブスタンドの更新です。
稼働率の向上
この更新工事により、ボカロ製鉄所の稼働率が向上し、技術と機能が改善されました。 最新のHMIと診断システムは、高度で迅速なトラブルシューティング機能でオペレーターとメンテナンススタッフをサポートし、仕上げ圧延機の運転停止時間を削減します。 新システムは仮想サーバーで運用され、スムーズな運転と生産品質の向上を実現しています。
インドを代表する鉄鋼メーカー
SAIL ボカロ製鉄所 は、スチール オーソリティー オブ インディア(Steel Authority of India Limited: SAIL)傘下にあり、インド最大級の製鉄所です。 1960年代に設立され、インドの鉄鋼生産の要となっています。 熱延コイル、熱延鋼板、冷延コイル、亜鉛めっき鋼板などの鋼板製品の生産に特化し、自動車、液化石油ガス(LPG)ボンベ製造、パイプ・チューブ製造など、さまざまな産業に製品を提供しています。」
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp