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ロンドン2025年3月 20日

日本冶金工業株式会社向け HZミルがファーストコイルを生産

  • 日本冶金工業株式会社は、需要に合わせた製品供給能力確保および生産性効率化へ
  • 通板作業および設備トラブル対応性向上できる、スプリットハウジング方式のミルを、ステンレス用において初めて適用
  • 圧延速度の高速化により生産量拡大
  • 作業環境向上のため、ミルヒューム排気装置を大型化

プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)が日本冶金工業株式会社 川崎製造所に納入した冷間圧延設備(HZ ミル)がファーストコイルを生産しました。HZミルは、これまで高級電磁鋼板生産用として多数の納入実績を収めてきましたが、今回その蓄積した技術をステンレス用に初めて採用するものであり、既設ミルは従来のモノブロック方式であるのに対し、スプリットハウジング方式(ハウジングが上下に分割された構造)を採用します。これにより、通板作業の容易化、設備トラブル時の処理時間の短縮を実現し、さらに、高性能自動形状制御機能を付加することで圧延条件設定の自動化など大幅な作業負担の軽減と省力化を実現します。

また、圧延によって発生するヒュームを吸引する設備を大型化することで、作業環境の改善も実現します。この設備の増強で高機能材の需要増、製品の薄物化を実現します。

日本冶金工業株式会社は世界有数の高機能材(ニッケル含有率20%以上のフラット製品)のメーカーであり、難製造材である高機能材とオーステナイト系を中心とするステンレス鋼板を製造しています。薄板冷延鋼板におけるネック工程の解消、自動化によるオペレーション負荷の改善、環境への負荷軽減と津波対策を実施し、サステナブルな都市型工場の操業基盤強化を目指して既設4幅冷延ミル2基のリプレースとして新設しました。

当社は機械および電機品を供給し、据付け指導、調整を担当しました。最終製品の最薄板厚は0.2ミリメートル、最大板幅は1,350ミリメートル、最高圧延速度は毎分1,000メートルです。

既設モノブロック方式ミル2基をプライメタルズテクノロジーズ製HZミルに置き換え

新設されたミルは最薄板厚0.2ミリメートルの最終製品を最高速度毎分1,000メートルで圧延


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp