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ロンドン2025年1月 23日

宝鋼の操業強化に向けたPL-TCM近代化工事を受注

  • 酸洗設備とタンデム式冷間圧延機の直結ライン(PL-TCM)の電気および自動化システムの更新で宝鋼の将来にわたる生産ニーズに対応
  • ライン上のライブカメラ63台を活用する広範なデジタル化ソリューションが生産プロセスを合理化
  • 2026年初頭に完工予定 

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の鉄鋼メーカー 宝鋼(Baosteel)の上海宝山工場におけるPL-TCM の大規模な近代化工事を受注しました。 当社は、レベル1オートメーション、測定装置、デジタルアシスタントシステム、モーターとドライブなどの包括的な電気と自動化システムの供給と導入を行います。 この工事では、生産ライン全体を俯瞰できるセントラルオペレーションコックピット(COC)の設置が重要なポイントとなります。 

将来を見据えたPL-TCMラインへの更新

本工事では、1998年に錫めっき鋼板の生産を目的として建設されたPL-TCMを、宝鋼の効率的で競争力のある操業が保てるように更新します。 更新対象は、自動化システムの他、測定システムや、宝鋼が手配するエントリーセクションの設備機械、溶接機、スケールブレーカー、酸洗槽、サイドトリマー、第4および第5スタンド用のワークロール駆動装置などです。 完工は2026年第1四半期を予定しています。

63台のライブカメラを採用したCOC

非常に革新的なオペレーションシステムであるセントラルオペレーションコックピット(COC)は、オペレーター1名での複数プラントセクション制御を可能にし、生産プロセスにおける人的作業を軽減します。 このシステムにより、生産性の向上と安定化が図られ、最終製品の高い品質を確保します。 宝山工場のCOCは、63台のライブカメラを採用しており、そのうちの3台は火災検知機能を備えています。 また、自動コイル識別、ストリップ位置識別、サイドトリミングスクラップ検出など、多様なデジタルアシスタントシステムが統合されます。

世界最大の鉄鋼メーカー

フォーチュングローバル500企業にランクインする中国宝武鋼鉄集団公司(China Baowu Steel Group Corporation)傘下の宝鋼は、世界最大の鉄鋼メーカーです。 同社は、上海、武漢、梅山、湛江など、中国全土で多くの工場を運営し、 様々な用途に使用される炭素鋼、低合金鋼、合金鋼、電磁鋼をベースとした幅広い平鋼および長尺製品を生産しています。
 

プライメタルズテクノロジーズが宝鋼上海宝山工場向けPL-TCM更新工事を受注 

セントラルオペレーションコックピット(COC)を設置し、数々のデジタルアシスタントシステムを統合した包括的なデジタル化ソリューションを導入 


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp