ニュース&プレスリリース
ロンドン2015年10月 08日
Primetals Technologies 製の新型 LD (BOF)転炉、JSW Steel 社で稼動開始
- 転炉 4 基中最初の 1 基が 9 月に稼働
- 順調に稼働を開始し、現在フル生産体制で操業中
- 残り 3 基の転炉は、2016 年春までに順次更新予定
- 耐高温クリープ性材料と特別な冷却設計により長寿命を保証
- 炉内容積が拡大され、スロッピングを抑制
Primetals Technologies が納入した新型 LD (BOF)転炉が、9 月中旬にインドの Jindal South West Steel Ltd. (JSW Steel 社)第 2 製鋼工場(トラナガルのヴィジャヤナガル製鉄所) で稼働を開始しまし た。以降この転炉はフル生産体制で操業を続けています。この転炉は、当社が 2014 年 9 月に受注し、 契約を締結した 4 基の LD (BOF)転炉更新工事の一環です。この転炉には耐高温クリープ性鋼を使用。空 冷・水冷複合システムを併用することにより、長寿命が達成されます。この新型転炉は、以前使用され ていた転炉と比べて、炉内容積が拡大されており、スロッピングが抑制されます。残り 3 基の転炉は 2016 年春までに順次更新予定。
インドの大手鉄鋼生産者である JSW Steel 社は、年間 1430 万トンの鉄鋼生産設備を有しています。こ の生産量のうち 1 千万トンが当カルナータカ州トラナガルにあるヴィジャヤナガル製鉄所で生産されて います。同社では、既存の第 2 製鋼工場 LD 転炉の保守の必要性が高いことを考慮して、Primetals Technologies 製の新型転炉に更新することを決定しました。
新型転炉の1回の出鋼量は各々180 トンです。当社は、トラニオンリングや支持装置を含む転炉設備を 納入します。これらの転炉には底吹き用設備を装備。炉体は、熱変形を抑制するため耐高温クリープ性 鋼を用いて製作されます。空冷・水冷システムを併用した特別な設計により、長寿命が達成されるだけ でなく保守の必要性も低減されます。各転炉には、水冷コーン冷却システムと空冷トラニオンリングが 装備されます。納入範囲には、2 台の新型傾動装置、上吹きランス用新型クイック交換継手 2 組、操業 自動化基本システム(レベル 1)一式も含まれています。当社は、据付および試運転の監督も担当し、必 要な転炉建屋の改修を行います。
JSW Steel 社(インドのトラナガル、ヴィジャヤナガル製鉄所)第 2 製鋼工場の Primetals Technologies 製 LD (BOF)転炉
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の合併により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世界 で約 9,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com