ニュース&プレスリリース
ロンドン2015年5月 17日
Primetals Technologies が North American Höganäs に 初の電気炉用状態監視システムを販売
- 新システムは複数の電気炉を監視
- 既定の範囲を逸脱した炉の状態変化をリアルタイムに通知
- 情報中継サーバーによる遠隔データアクセスが可能
Primetals Technologies は、ドイツのパイロット設備での試験に成功を収めた電気炉状況監視システム を、このたび初めて販売しました。米国ペンシルバニア州、ホールソップルの North American Höganäs 社は、既存の電極調整システムのアップグレードと併せて、新たに状態監視システム(CMS)および監視 サービスを導入しました。CMS は炉の重要な状態パラメータについて、規定の範囲を越えた変化をリア ルタイムで検知してレポートし、情報中継用サーバーPC により遠隔データアクセスを可能とします。こ のシステムは 6 月に予定されている炉制御システムのアップグレート期間中に組み込まれ、稼働を開始 する予定です。
専門部品用および工具用の金属粉末メーカーである North American Höganäs 社は、米国ペンシルバニ ア州西部にある溶解重量 50 トンの電気炉でこの新システムを採用し、稼働指標、電源投入時間(炉の 溶解稼働時間)、電力消費、その他の性能指標をリアルタイムで監視する予定です。このシステムはま た、電極制御システムのハードウェア及びソフトウェア、油圧系統、炉の電気的開閉装置、変圧器タッ プ切替器、その他の部品も併せて遠隔監視します。推奨範囲を越えた変動が検出されると、携帯端末用 アプリケーションや電子メールで管理者に報告し、よりすばやい対応が可能になります。さらに、炉の 各種性能について、稼働状況の詳細なトレンド分析及び専門家による推奨事項を加えた定期的レポート が客先に報告されます。
この新しいシステムは予防保全だけでなく予知保全も可能であり、定期保守点検サイクルにかかるコス ト削減につながります。オペレーターは携帯端末のアプリケーションによって、炉の自動運転および制 御システムの稼働状況を確認することが可能ます。注意すべき問題がシステムで発生した際には、定め られた現場担当スタッフへの警告、あるいは Primetals Technologies のサービス担当者への遠隔機器 調整指示を行い、ダウンタイムの防止乃至は最小化に寄与します。
このシステムは、電炉電極の遠隔調整機器用として、既設の HMI(Human Machine Interface マンマシ ンインタフェース)へのシステム組み込み、および情報中継用サーバーPC の支給を含んでおり、すべて の監視システムからの情報受信、及び受信データへのリモートアクセスを可能にします。
Primetals Technologies 社とその前身企業は、約 15 年前から North American Höganäs 社と長期的な関 係を結んでいます。
電気炉状態監視システムは、重要な炉状態のリモート監視用として携帯端末向け状態 監視アプリケーションを備えています。
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設 全般の、世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の 圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加して いる三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メタルズテクノロジーズ社の合併により発足しました。出 資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世界で約 9,000 人。詳しくは、以下の URL よ り当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com