ニュース&プレスリリース
ロンドン2015年11月 03日
Primetals Technologies、独 HKM 社の LD(BOF)転炉の 近代化工事を受注
- 転炉に新型トラニオンリングを装備
- 転炉のチルト駆動装置をオーバーホール
- 転炉の長寿命化と稼働率の向上を実現
Primetals Technologies は、ヒュッテンベルケ・クルップ・マンネスマン(HKM)社が保有するドイ ツ・デュースブルク工場の第 2 LD(BOF)転炉の近代化工事を受注しました。今回の工事で転炉に新型 トラニオンリングを取り付けるほか、チルト駆動装置の近代化を実施することで、転炉を長寿命化し、 稼働率を向上させます。本プロジェクトはブッヒンゲル アンラーゲン・シュタール・ロールバウ社と のコンソーシアムにより実現。受注金額は数百万ユーロに上り、2016 年 10 月に運転開始予定です。
同社は、デュースブルクのフッキンゲンに港湾設備、焼結装置、コークス炉、2 基の高炉および 2 基の LD 転炉(BOF)で構成されるドイツ有数の一貫製鉄所を保有。製鋼設備としては、2 基の丸棒連続鋳造 機と 3 基のスラブ連続鋳造機が設置されています。同製鉄所は毎年 1,000 種類を超える鋼種を生産。粗 鋼生産量はドイツ全体の約 12 パーセントを占め、年間生産能力は約 560 万トンに上ります。
当社は近代化工事の詳細なエンジニアリングをはじめ、転炉のチルト駆動装置のオーバーホール、耐用 年数 30 年の欧州メーカー製トラニオンリングの供給も担当します。さらに、ブルギア、ピニオンドラ イブシャフト、ギアベアリングの交換に加え、据付、設備の再稼働および試運転を指揮・管理します。
既存の LD(BOF)転炉に装着する、当社の新型トラニオンリングのコンピ ュータアニメーション画像
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の合併により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世界 で約 9,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com