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ロンドン2016年12月 08日
Primetals Technologies、フィンランドのラーヘ製鉄所か ら熱間圧延機用冷却設備の制御装置近代化工事を受注
- ラーヘ製鉄所の熱間圧延機の高級鋼種向け冷却モデルを近代化
Primetals Technologies は、SSAB ヨーロッパ社からフィンランドのラーヘ製鉄所向けとして、熱間圧 延機用冷却設備の制御装置近代化工事を受注しました。今回の近代化により、ラーヘ製鉄所で生産され る高級鋼種の冷却処理プロセスが大きく改善されることになります。本プロジェクトは 2018 年 4 月に 完工予定です。
今回の近代化では新しい冷却モデルを導入しますが、その大半の機能を担う新しいプロセスオートメー ションに関して、Primetals Technologies は、冷却設備を操作・制御するツール、複雑な冷却機能と鋼 種に応じた冷却処理を行うツールとともに、システム用ハードウェア及びソフトウェアを供給します。
Primetals Technologies は、プロセスオートメーション(レベル 2)のシステム用ハードウェア及びソ フトウェアに加えて、ベーシックオートメーション(レベル1)のソフトウェアとして、シャドーモー ドおよび新システムへ円滑に切替え可能なソフトウェアスイッチなども納入予定で、試運転も担当しま す。 なお、この近代化工事の一環として、レベル 1 のベーシックオートメーション本体は、当社のサポート により、お客様ご自身によって、新しいベーシックオートメーションに切り替えられる予定です。
SSAB Europe 社が所属する SSAB グループは、AHSS や焼入れ焼戻し鋼(QT 鋼)、帯鋼、鋼板、管製 品、さらには建材用鋼材を生産する大手鉄鋼メーカーです。同グループの年間鉄鋼生産能力は 880 万ト ンに上り、スウェーデン、フィンランド、米国に生産プラントを保有しています。今回近代化工事を行 うラーヘ製鉄所は、北欧諸国では最大の生産能力となる製鉄一貫ラインを持ち、昨年から今年にかけて Primetals Technologies から 3 基の転炉を納入していました。
Primetals Technologies は SSAB ヨーロッパ社のフィンランドのラーヘ製鉄所向けに 熱間圧延機用冷却設備のオートメーション近代化工事を受注。画像は特殊鋼の TTT 図 (恒温変態曲線)および対応する CCT 図(連続冷却変態曲線)の例。
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com