ニュース&プレスリリース
ロンドン2016年12月 16日
Primetals Technologies、チリの CAP・ ACERO 社より 転炉更新工事を受注
- 転炉の各装置を交換して近代化
- 転炉の傾動装置軸受を更新
- 転炉容積の拡大により製鋼反応プロセスを改善
Primetals Technologies は、CAP・ACERO 社(Compania Siderurgica Huachipato S.A.)より、チリ・ ビオビオ州のタルカワノ製鉄所にある LD(BOF)転炉 2 号基の更新工事を受注しました。この新転炉 は、2017 年 11 月に操業開始の予定です。
新たに投入される転炉は出鋼量 100 トンで、40 年の耐用年数に達した既存炉から容積を拡大しており、 製鋼反応プロセスが改善されます。転炉の炉体とトラニオンリングの支持構造にはメンテナンスフリー の当社独自機構(Vaicon Link 2.0)を採用。この柔軟かつ堅牢な吊下げ構造の支持装置は、複数のリン ク機構で炉を支持することにより、熱変形による応力を最小限に抑えるとともに負荷を分散させて、長 期の耐用年数を実現します。さらに傾動装置にも新しい軸受が装備されます。
本プロジェクトは、Primetals Technologies が主導し、チリ・サンティアゴの VAPOR 社(VAPOR Industrial S.A.)の協力を得て実施されます。Primetals Technologies は、新設される転炉の炉体および トラニオンリングの詳細エンジニアリング、各装置の計画および設計、装置組立のエンジニアリングを 行うとともに、転炉の支持機構、新転炉用軸受け及び傾動装置用軸受の供給、既存炉の解体及び新転炉 の組立指導、さらに運転オペレータと保守担当者のトレーニングを担当します。VAPOR 社は、この転 炉の各装置の製造および輸送を担当します。
CAP・ACERO 社は、チリの資源、製鉄、鉄鋼製品製造・販売のコングロマリットである CAP 社の中 核となる製鉄会社で、設立は 1950 年。チリ・ビオビオ州タルカワノに拠点をおき、主に鉱物資源業界 および建設業界を需要先とした長尺鉄鋼製品、棒鋼を生産しています。
チリ・ビオビオ州の CAP ACERO 社タルカワノ製鉄所の LD(BOF)転炉。Primetals Technologies が第 2 転炉を新型炉に更新予定。(写真提供:CAP ACERO)
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com