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ロンドン2024年9月 26日

POSCO韓国浦項工場向けLD転炉(BOF)傾動装置を更新

  • 寿命が長く、メンテナンスの必要性が低減された新装置
  • テスト済傾動装置の出荷で現場での組み立てを合理化
  • 停電時でも非常用装置での運転が可能

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、POSCO の韓国浦項工場にある No. 3-2 LD 転炉(BOF)向け傾動装置更新工事を完工し、 新装置は2024年6月末に稼働を開始しました。 当社は新装置のエンジニアリング、製造、機器供給、アドバイザリーサービス、現場スタッフのトレーニングを担当しました。

110トンの1ユニットとして出荷

傾動装置は、イタリア、ミラノにある工場で製造され、試験および検査の後、110トンの1ユニットとしてジェノバ港から韓国に出荷されました。 このため、現場での事前組み立て時間が大幅に短縮されました。

新しい傾動装置は、当社の設計による最適化されたギヤの歯形状、硬化ギヤ、剛性を強化したハウジングにより、一層高いトルクを実現しています。 また、メンテナンスの必要性の軽減と、以前の装置よりも寿命が長いというメリットもあります。 停電などの不測の事態においても、空気圧式緊急傾動装置により転炉の運転が可能です。

強固な協力関係

POSCOとプライメタルズ テクノロジーズは、長年に渡り、製品の品質を向上させるKOBMのような特殊なコンバーターなど、数多くのコンバータープロジェクトで成功を収めています。 2017年には、光陽工場のNo.1 LD転炉(BOF)に傾動装置を納入した実績もあります。 

年間4,200万トンの生産能力を持つPOSCOは、鋼板、厚板、線材などの熱延製品、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、ステンレス鋼といった幅広い鉄鋼製品を世界各国に輸出しています。 同社の製品は自動車、造船、建設、エネルギー、家電他の主要産業で使用されています。 
 

韓国に向けて出荷されるプライメタルズ テクノロジーズ製傾動装置(110トン) 


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp