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ロンドン2023年4月 25日

EAF Quantumが中国で目覚ましい性能数値を記録

  • 中国で稼働中のEAF Quantumが期待以上の性能数値を記録
  • 止電時間4分での出鋼間隔31
  • 中国の鉄鋼メーカー10社がEAF Quantumを導入済

 

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は2018年、中国の鉄鋼メーカー向けとしては初めて、桂林平鋼鋼鉄有限公司(Guilin Pinggang Iron and Steel Co., Ltd. 以下、桂林平鋼)よりEAF Quantumを受注しました。その後、梧州永達鋼鉄有限公司(Wuzhou Yongda Iron and Steel Co. Ltd. 以下、梧州永達)よりの受注があり、現在、中国では10基のEAF Quantumが稼動していますが、今後、さらに多くが稼働を開始する予定です。

この度、桂林平鋼および梧州永達の協力を得て、この2社で稼働中のEAF Quantumの優れた性能数値を発表できることとなりました。両基において消費電力は、通電開始後29分以内に1トン当たり300キロワット時を下回っています。

桂林平鋼 Chairman、Wang Jiakai氏談

「桂林平鋼は2018年、中国で初めてEAF Quantumベースのミニミルを導入したことを誇らしく思っています。2020年末の稼働開始以来、性能は向上し続け、当社の期待を上回るものとなっています。」

「世界最高水準の性能」

桂林平鋼のEAF Quantumは、止電時間4分で出鋼間隔31分、梧州永達では、止電時間4分で出鋼間隔32分を記録しています。

梧州永達 General Manager、Jin Yingchun氏談

「梧州永達は、2018年にプライメタルズ テクノロジーズ製EAF Quantumベースの生産ライン建設を決定し、2020年末に稼働を開始しました。当社のEAF Quantumは、世界最高水準の性能を発揮するのみではなく、省エネルギーで環境に優しいのが特徴です。以前の技術に比べて、エネルギー消費量は20%以上削減され、粒子状物質の排出量は30%以下になっています。」

技術革新

EAF Quantumの驚異的な性能は、当社の技術革新により可能となっています。生産工程から出る排ガスを利用するスクラップ予熱システムにより、装入時のスクラップの温度が十分に上がっているため、少ないエネルギーでスクラップが溶かされ、通電時間が短縮されます。その結果、運転コストとCO2排出量が削減されます。

当社は、EAF Quantumの開発において、シャフト設計と自動タップホール砂充填システムに関する技術などの複数の特許を保有しています。

主要データ- 中国、桂林平鋼および梧州永達で稼働中のEAF Quantum

分留まり 94%以上

電極消費量 1トンあたり0.7キログラム未満 (2022年)

酸素消費量 1トン当たり約20立方メートル

出鋼間隔 32分未満

止電時間 4分未満

下部シェルの使用可能回数 1,200回以上

補助エネルギー消費量 1トン当たり毎時23キロワット未満

優れた性能数値で梧州永達の信頼を博したプライメタルズ テクノロジーズのEAF Quantum

2018年に受注した桂林平鋼向けEAF Quantum

プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp