ニュース&プレスリリース
ロンドン2017年4月 20日
韓国の現代スチールにブルーム連続鋳造機を引渡し
- 本連鋳機は現代スチール唐津工場の特殊鋼圧延設備新設プロジェクトの一環
- ブルームの年間生産能力は 110 万トン
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)は、韓国の製鉄メーカーである現 代スチール(Hyundai Steel)唐津工場にブルーム連続鋳造機を引渡し、最終検収書(FAC)を受領しま した。設計年産能力 110 万トンを有するこの連鋳機は、自動車産業向け特殊鋼生産用の新設プラントの 一環として 2014 年初頭に受注したもので、当社は他に棒鋼圧延機及び線材圧延機を各 1 系列納入して います。本連鋳機は、予定より 1 ヶ月早い 2015 年 10 月に稼働が開始されていました。
韓国仁川市とソウル市に拠点を置く現代スチールは、現代起亜自動車グループの一員として、韓国に 6 か所、中国に 1 か所の生産工場を構えており、唐津工場では自動車産業向け特殊鋼生産用プラントの新 設工事を完了しています。本プラントでは、将来的にエンジンやギアボックス部品の主要材料として棒 鋼および線材を製造予定で、線材 40 万トン、(直)棒鋼及びコイル巻き棒鋼(バーインコイル)60 万 トンの年間生産が計画されています。
今回最終検収書を受領した 4 ストランド(条)方式ブルーム連続鋳造機は、年産能力が 110 万トンあり、 ブレークアウト(溶鋼の湯漏れ)を検知する鋳型監視システム「Mold Expert」が装備されています。ま た、ダイナミック軽圧下システム「Dynamic Soft Reduction」と、ローラー間隔を完全自動制御するス トランドガイダンスシステム「DynaGap 3D」、さらに二次冷却システム「Dynacs 3D」との併用によ り、均一で高品質なブルーム鋳造品質が確保されます。このブルームは、鋳造後の熱間状態のまま形鋼 圧延ラインに装入されて圧延されるため、通常は必要となる再加熱工程が不要でエネルギー消費を節約 できるほか、クレーンなどでのブルーム搬送も不要となり運用面の安全性も改善されます。
さらに、機械単体に加えて、メカトロニクス用の特別な技術パッケージと統合オートメーションがソリ ューションとして提供されたことにより、製品に要求される高い品質がプラント全体を通じて実現され ました。
現代スチールの韓国・唐津工場にプライメタルズ テクノロジーズが納入したブルーム 連続鋳造機。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリン グやプラント建設全般の、世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューショ ンをお届けします。当社は三菱重工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメン ス・グループのシーメンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com