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ロンドン2018年3月 29日
米国のゲルダウ社カーターズヴィル工場向け連続鋳造機 改修工事が完工
- 改修により、鋳造可能なビームブランク形状の種類が拡大
- 鋳造形状の追加により、工場の稼働率と生産性が向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、ゲルダウ社(Gerdau)が保有する米国 ジョージア州カーターズヴィルの製鋼工場向け連続鋳造機改修工事をこのたび完工し、操業が開始され ました。本プロジェクトにより、鋳造可能なビームブランクの形状が追加され、同社は土木および建設 業界向け大型最終製品の圧延生産が可能になりました。当社は、今回のプロジェクトを 2016 年後半に 受注していました。
改修された 4 ストランド(条)式連続鋳造機は、当社が 1998 年から 1999 年にかけて納入したもので、 湾曲半径は 8 メートル、凝固完了長さは 23 メートル、鋳造能力は年産 69 万 2 千トンです。これまでは、 低炭素鋼から中炭素鋼のビレット(方形)2 種、ブルーム(長方形)2 種、ビームブランク*1(H 形)1 種を生産していましたが、今回の改修により、さらに大型のビームブランク形状である BB4 の鋳造が可 能になりました。当社は、基本および詳細エンジニアリング、追加される大型ビームブランク形状用の 鋳型、鋳造セグメント、ダミーバーシステム、引抜ユニットの製造と供給に加えて、新たなビームブラ ンク形状に適合した二次冷却システムを新設しました。
ゲルダウ社は、南北アメリカを代表する条鋼メーカーで、ブラジルに本拠を置き、南北アメリカ、ヨー ロッパを含め 14 か国に生産拠点を拠点を有しており、生産能力は合計で年産 2,500 万トンに及びます。 同社は米国およびカナダで、棒鋼、特殊棒鋼(SBQ:special bar quality)、鉄筋、構造用鋼、平鋼、ワ イヤーロッドを含む最終製品を年間約 1,240 万トン生産できる設備能力を保有しており、今回のカータ ーズヴィル工場では、建築用のブラケット、チャネル鋼、H 型鋼などの製造を主に行っています。
*1 ビームブランク:両端が膨らんだ H 型もしくはバーベル型に中間がくびれた断面形状を持つ鋳造半 製品。
プライメタルズテクノロジーズはゲルダウ社の米国ジョージア州カーターズヴィル工 場の連続鋳造機を改修。本プロジェクトにより、鋳造可能なビームブランク形状の種 類が拡大。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com