ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年2月 07日
現代製鉄向け厚板圧延設備用中間冷却装置を受注
- 韓国、現代製鉄に中間冷却装置を納入および据付
- 処理時間短縮により生産性が向上
- 稼働開始は2024年10月を予定
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、現代製鉄の韓国唐津市にある厚板圧延ライン向けに、中間冷却(IC)装置を受注しました。 このIC装置は、粗圧延機スタンドと仕上げ圧延機スタンドの間に設置されます。 これにより、圧延ラインの生産性が大幅に向上し、造船や石油・ガス産業など、最も要求の厳しい市場に合わせた高品質の鋼板の生産が可能になります。 当社は、電気設備、自動化設備、関連流体設備を含むIC装置の設計、エンジニアリング、設備機器供給、据付、トレーニング、試運転を担当します。
中間冷却技術
IC装置は全長12メートルで、サイドスウィープスプレー、エアブローオフ、冷却ステーションが組み込まれます。 圧延機出口テーブルの後に配置され、合計8つのトップおよび8つのスプリットボトムステンレス鋼冷却ヘッダーを採用しています。 使用ヘッダー数は制御可能で、装置の速度も正確に制御されるため、製品ごとに最適な冷却強度を実現します。
技術パッケージの一部として提供される自動化システムには、レベル1およびレベル2の自動化が含まれ、オーバーヘッドタンクから冷却ヘッダーへの水供給を効率よく監視・制御します。 また、生産計画に応じて、トランスファーバーを正確に冷却します。
圧延機の生産性向上
2スタンド圧延機では、鋼板が粗圧延機スタンドから仕上げ圧延機スタンドに送られます。 プロセスパラメータによっては、送り時間が意図的に延長され、圧延シーケンスが一時的に停止します。 ホールドタイムと呼ばれるこの停止時間は、鋼板生産時間のかなりの部分を占めることがあり、圧延機の稼働率低下につながります。
粗圧延機の後に配置されるIC装置は、鋼板やトランスファーバーのスタンド間でのホールドタイムを効率よく短縮するため、鋼板の処理時間も短縮され、 圧延機の生産性が大幅に向上します。
世界的鋼板メーカー
現代製鉄は、高炉および電炉を有する世界有数の鉄鋼企業としての地位を築いています。 1953年に韓国初の鉄鋼メーカーとして設立され、定評ある電気炉ベースの事業に加えて、高炉事業を新たな成長エンジンとして強化し、持続的な成功を収めています。 業界をリードする同社の製品ポートフォリオには、厚板、薄板、構造用鋼、コイル、鋳鋼製品、H形鋼などがあり、自動車、造船、海洋構造物、鉄道、建設など、要求が最も厳しい分野に対応しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp