ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年3月 11日
火災事故からの復旧工事を迅速に完工し、韓国の鉄鋼メーカーから栄誉ある受彰
- 大型線材圧延工場の電気室火災からわずか44日でプロジェクト完工
- パンデミック起因の障害がありながらも、極めて厳しい納期を遵守
- 韓国の鉄鋼メーカー、セア ベスティールから名誉ある受彰
2022年5月、プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、韓国のグンサン(群山)にあるセア ベスティール(SeAH Besteel)より、 火災のために全体が被害を受けた大型線材圧延工場ドライブ装置の復旧工事を受注しました。 早急な工場稼働再開のために、44日間での完工という措置が必要でした。
極めて迅速な復旧工事
通常は1年かかるこの工事には、パンデミックに起因するサプライチェーン関連の問題と、非常に厳しい納期という大きな課題がありました。 しかし当社は、グローバルな組織を活用し、着実にコミュニケーションをとることで、短い納期内に工場を再稼働させました。 この並々ならない努力に対し、当社はセア ベスティールより表彰を受け、両社の緊密なパートナーシップが強まる結果となりました。
プライメタルズ テクノロジーズHead of Electrics and Automation、Hans-Jürgen Zeiher氏談 「セア ベスティールからの栄誉ある表彰を大変光栄に思います。このような突然の火災事故のように極端な状況においても、当社が常に最善の方法でお客様をサポートしようと努力していることをお分かりいただけました。 当社のグローバルな組織を活用することで、現場の安全を最優先にしながら、非常にタイトなスケジュールをこなすことができました。」
たゆまぬ努力
製品製造時に発生した火花が、大型線材圧延工場の潤滑システムから漏れた液体に引火したことが火災の発端でした。 火はケーブルトレイに燃え移り、電気室にまで広がったため、 室内のほぼ全設備が甚大な被害を受けました。
当社は復旧工事を受注してすぐに、数々のハードウェアサプライヤーとの協議を開始しました。 納期を守るための重要なカギは、組織内のグローバルレベルでの緊密な連絡と協力でした。 当社のプロジェクトチームは、短期間でハードウェアを納入できるサプライヤーが見つかるまで根気よく探しました。
また、エンジニアリング、調達、特殊部品の製造を同時進行させ、 さらに、制御システムの設置、実装、微調整などの現場作業も並行して行いました。
特殊鋼のトップメーカー
2022年6月4日に工場が再稼働し、この大規模な修復プロジェクトはスケジュール通りに完工しました。 供給範囲には、エンジニアリングと実装の他、大型線材圧延工場の電気制御システム一式も含まれていました。
1955年創立のセア ベスティールは、韓国を代表する特殊鋼メーカーです。 年間約200万トンの鋼材を生産し、 自動車、産業、エネルギー産業に製品を供給しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp