ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年6月 18日
株式会社神戸製鋼所加古川製鉄所工場に厚板仕上げ圧延機を引渡し
- 2024年1月垂直立上の実現に貢献
- 世界的なパンデミックに起因する制限・制約を乗り越えて納期を遵守
- 神戸製鋼所の厚鋼板の性能・競争力向上と安定供給体制の強化に寄与
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、株式会社神戸製鋼所加古川製鉄所に厚板仕上げ圧延機を引渡し、検収を受領しました。この圧延機は加古川製鉄所厚板工場仕上げ圧延機の老朽化対策と品質向上・安定供給体制の強化を図る目的で2021年に受注したもので、当社は仕上げ圧延機本体及びその付帯設備の供給と据付工事・試運転支援の技術員派遣を行いました。
計画どおりのスケジュールでの完工を達成
2021年、神戸製鋼所加古川製鉄所で1972年に稼働開始し50年以上経過した厚板仕上げ圧延機のリフレッシュ工事の実施が決定され、国内外に豊富な納入実績を持つ当社の仕上げ圧延機が採用されました。世界的なパンデミックに起因する制限・制約が続く中でのプロジェクトのスタートでしたが、神戸製鋼所関係者との緊密な連携と効率的なコミュニケーションにより、計画どおりのスケジュールでの納入と稼働開始を達成することができました。
2024年3月には、本工事の垂直立上実現に向けた当社関係者の努力が評価され、神戸製鋼所加古川製鉄所より当社に対し感謝状を贈呈いただきました。
業界トップレベルの厚鋼板の性能、競争力実現に寄与
神戸製鋼所は、グループの統一ブランドである「KOBELCO」の下で世界的に事業展開しているグロ ーバル企業です。厚鋼板の独自製品として、高い耐久性を誇る橋梁向け厚鋼板である「エコビュープラス®」や疲労亀裂発生寿命を改善した耐疲労鋼「EX-Facter®」などをラインアップしています。
今回引渡した当社の仕上げ圧延機は、当社の国内・海外における豊富な厚板圧延機の納入実績に裏打ちされた高い技術力により、既設の仕上げ圧延機からの大幅な剛性の向上を実現したものです。対応する製品鋼板寸法は板厚4.5~360ミリメートル、板幅1,000~4,500ミリメートルとなります。これにより神戸製鋼所は品質・納期などの基本パフォーマンスを強化するとともに高機能商品等の高度な製造技術の実現が可能となり、業界トップレベルの厚鋼板の性能、競争力を有することになります。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp