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iBox pickling tank from Primetals Technologies

ロンドン2020年7月 16日

東京製鐵向け熱間圧延材向け連続酸洗設備の更新工事を 受注

  • 難酸洗熱間圧延材の生産性の一層の向上
  • 省エネと酸液消費削減を実現するiBox 酸洗槽

 

プライメタルズテクノロジーズは東京製鐵株式会社(東京製鐵)岡山工場向け酸洗設備の更新工事を受注致しました。この工事では、テンションレベラー式スケールブレーカーと酸液濃度制御機能を持ったiBox 酸洗槽への更新で、難酸洗材の生産性向上と、省エネルギーと酸の消費量の削減を目的とします。この工事の完工予定は2021 年10 月です。

 

東京製鐵は日本国内に4 つの工場を持つ電炉鋼メーカーで、H 形鋼の生産において国内最大手メーカーです。製品は条鋼から平鋼まで多くのラインナップを揃えています。岡山工場では電炉鋼のH 形鋼、I形鋼、縞鋼、チャンネル鋼、鉄筋鋼、熱延コイル、溶融亜鉛メッキ鋼の他、鋼板も生産しています。この熱間圧延鋼板材の酸洗ラインは板厚1.5 mm~6 mm、板幅840 mm~1,340 mm まで熱延コイルを処理します。

 

電気炉の環境負荷の低減により電気炉による高規格鋼板の需要は増大しており、生産性の向上の為には酸洗の効率化が必要となっています。その効率化の為にこの工事では、既設連続酸洗設備にテンションレベラー式スケールブレーカーを追加すると共に、既設の循環型シャロー型酸洗槽を撤去しiBox 酸洗槽(浸漬型BOX 酸洗)と置き換えることで、熱延鋼板の酸洗性と形状を改善します。

 

家電製品用や自動車用鋼板の中でもある鋼種では、酸洗ラインでの酸化被膜除去の為の時間が普通鋼よりも数倍必要となり生産性を阻害していました。その問題を解決するために、従来のジェット式酸洗槽では必要であった操業中の酸液循環をなくし高い酸洗性能をもつことを目的にiBox 酸洗槽と酸濃度制御装置は開発され、さらに、省エネルギー化を達成しています。

 

iBox は当社の登録商標です。

 

当社のiBox 酸洗槽

プライメタルズテクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000 人です。詳しくは、下記URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp