Press Releases
最新情報

ニュース&プレスリリース


ロンドン2024年8月 21日

改修工事で安全性と生産性が向上した電気アーク炉が 米国で稼働開始

  • 新たなソリューションで安全性の向上とメンテナンスの簡素化を実現
  • 稼働開始後わずか4日で1日20ヒート以上を達成

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、米国の鉄鋼メーカーNLMK インディアナ(NLMK Indiana)の米国インディアナ州にある製鉄所向け118トン 電気アーク炉(EAF)の改修工事を行いました。 改修後の初回ヒートまでのシャットダウン合計時間は6週間でした。 再稼働後、この炉は4日間で21ヒートという驚異的な回数を記録し、現在では5,000ヒートを超え、安定した性能を発揮しています。

このプロジェクトは、綿密な準備と計画が行われ、緊密な協力体制のもとで遂行されたため、 スムーズで迅速な稼働開始となりました。 

リスクの低減と信頼性の向上を同時に実現

数年前、NLMKインディアナは、同社のポーテージ拠点にあるEAFのメンテナンス作業の簡素化と安全性の向上を望んでいました。 これに対するプライメタルズ テクノロジーズが提供したソリューションの2つの主要な要素はシングルポイント型ルーフリフティングシステムと統合型ガントリーです。どちらも当社の熟練したスペシャリストが慎重に開発したものです。 デルタの交換や炉の屋根を持ち上げる際に、チェーンを取り外すために物理的にEAFの屋根にアクセスする必要がなくなり、作業の安全性が向上しました。 

デルタの交換作業は、同社が以前使用していた装置で行っていた作業よりも迅速化され、1時間もかからなくなりました。 その結果、EAFのメンテナンスによるダウンタイムが短縮され、生産性が向上しました。

確かな実績

NLMKインディアナがプライメタルズ テクノロジーズをサプライヤーとして選んだ理由は、技術的ソリューションのみではなく、同規模のEAF改修工事の確かな実績もありました。 供給範囲には、新しいチルトフレーム、導電性アーム、ローラーベアリング、ガントリー、ルーフ、油圧システムを統合したシングルポイント型ルーフリフティングシステム、油圧システム向けレベル1オートメーションシステムが含まれていました。下部シェルや上部シェルなど、既存設備の一部は再利用されました。 下部シェルや上部シェルなど、既存設備の一部は再利用されました。

NLMK USAに属するNLMKインディアナは、 ミシガン湖畔のインディアナ港近くに位置し、熱間圧延のみではなく、酸洗鋼や油洗鋼を含む様々な鋼材のサプライヤーです。 インディアナ製鉄所の主な市場は、パイプ・チューブ製造、エネルギー、農業、建設、自動車です。 NLMK USAは従業員1,100人以上を擁し、ペンシルベニア州とインディアナ州に計3つの生産施設を持ち、年間270万トンの鉄鋼を生産しています。 
 

プライメタルズ テクノロジーズが改修工事を行った118トン電気アーク炉の初回ヒート

 

NLMKインディアナとプライメタルズ テクノロジーズの混成プロジェクトチーム


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp