ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年12月 11日
中国・江蘇沙鋼よりツインレードル炉を追加受注
- この 3 基目となるツインレードル炉により、年産合計 280 万トンの溶鋼処理を実現
- 連続鋳造機で使用する溶鋼の質が向上し、高付加価値製品への展開が可能に
- この追加受注は、プライメタルズのツインレードル炉に対する顧客満足度の高さの証明
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の鉄鋼メーカーである江蘇沙鋼集 団有限公司(Jiangsu Shagang Group Company Limited:江蘇沙鋼)より、中国江蘇省張家港市にある 同社の転炉製鋼工場向けとして 3 基目となるツインレードル炉を受注し、2019 年の第 2 四半期末に完 工の予定です。
既存の 120 トン型ツインレードル炉 2 基も当社が納入したものですが、さらに 140 トン型のツインレー ドル炉 1 基が新規に追加されます。新たなレードル炉の追加によって、年間合計 280 万トンの溶鋼を処 理できるようになるだけでなく、連続鋳造機で使用する溶鋼の質が向上するため、高付加価値製品への 展開が可能となります。
江蘇沙鋼は、中国の民営鉄鋼メーカー最大規模の年産 3840 万トン超。粗鋼 3920 万トン、圧延製品 3720 万トン。製品には、厚板、熱延コイル、鋼線、異形棒鋼、特殊丸棒鋼などがあります。
江蘇沙鋼では LD 転炉で溶鋼を生産しています。当社が新たに納入する 140 トンのツインレードル炉は、 下流のブルーム鋳造機に要求鋼種を正確な鋳造温度で注入、用いられます溶鋼によっては、真空処理の 前後にレードル炉で計 2 回処理が行われます。このレードル炉には定格電力 26 MVA の変圧器から電力 が供給され、毎分 4°C 超の昇温が実現されます。当社は、ツインレードル炉のエンジニアリングと主要 コンポーネント、電極制御システム(Melt Expert)と関連のレベル 2 モデルなど、付属電気機器やオー トメーション機器の供給、さらに据付けおよび試運転指導、客先オペレーターのトレーニングも担当し ます。
プライメタルズテクノロジーズのツインレードル炉
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com