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ロンドン2021年7月 06日
中国、桂林萍鋼向け新型電気炉EAF Quantum とレードル炉が完工
- 新型電気炉EAF Quantum とツインレードル炉の出鋼量はそれぞれ120 トン
- 大幅に低減された電力と電極の消費量
- 出鋼間隔時間の短縮による高い生産性
- 操業コストとCO2 排出量を削減するプラントコンセプト
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の鉄鋼メーカーである桂林萍鋼(Guilin Pinggang Iron and Steel Co. Ltd. 以下、桂林萍鋼)より、出鋼量120 トンの新型電気炉EAF Quantum と同120 トンのツインレードル炉について最終検収書(FAC)を受領しました。これらの炉は、成長する棒鋼市場に対応するため、広西チワン族自治区の桂林近くに位置する平楽に新設された工場に納入されました。新型電気炉EAF Quantum は、様々な組成や品質のスクラップを扱うように設計されています。スクラップの予熱により、電気炉に必要な電力量は大幅に低減されています。また、高度に自動化されているため、電源オフ時間は従来の電気炉の約半分に短縮されています。こういった特徴が生産性の向上とともに、操業コストとCO2 排出量の削減を実現しています。
桂林萍鋼は、広西チワン族自治区桂林市近くの平楽県を拠点とする民間企業です。年間生産能力は120万トンで、建設業界向けに鉄筋、線材などの鉄鋼品を生産しています。当社は、新型電気炉EAFQuantum とツインレードル炉の機械・電気処理装置一式を供給し、残りの周辺設備とサービスは、現地の設計機関が提供します。に低減されており、電極と酸素の消費量低減と相まって、全体として約20%の処理コストの低減ができます。CO2 総排出量も、従来の電気炉と比較して粗鋼1 トン当たり最大30%削減されます。
当社が開発した新型電気炉EAF Quantum は、実績のあるシャフト炉技術と、革新的なスクラップ装入プロセス、高効率の予熱システム、新傾動方式の下部容器、そして最適化された出鋼システムを組み合わせることで、出鋼時間間隔の大幅な短縮を実現しています。従来の電気炉に比べて電力消費量が大幅
最高の環境基準をみたすドッグハウスをそなえた桂林萍鋼の新型電気炉EAF Quantum
プライメタルズテクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。公式ウェブサイト: www.primetals.com.