ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年4月 30日
中国の鉄鋼メーカー向けに世界最強の連鋳機を受注
- 1ロール当たり5,000キロニュートン(満載トラック15台に相当)の圧下能力を持つ湾曲連続鋳造機
- 最大厚460ミリメートルのスラブを生産可能
- 2025年初頭に運転開始予定
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、舞鋼集団舞陽鋼鉄(Wuyang Iron and Steel)向け1ストランド連続鋳造機を受注しました。この連続鋳造機は河南省にある同社のプラントに導入され、このタイプの連鋳機としては世界最大の生産能力を持ちます。また、世界最大厚である460ミリメートルのスラブを生産します。
この連鋳機導入により、舞鋼集団舞陽鋼鉄は造船や風車といった重厚長大用途厚板の製造が可能となります。高品質スラブの年間生産能力は100万トンです。これだけの厚さの製品は通常、インゴットキャスターまたは垂直キャスターで生産されますが、当社の新型湾曲連続鋳造機は、コスト効率と生産効率においてどちらにも優っています。
驚異的な圧下力
当社の「シングルロールダイナギャップ(SRD)」セグメントは、鋼種、冷却グレード、鋳造速度など、生産パラメータを変更する際に、個々のロールギャップをダイナミックに調整することができます。 SRDセグメントは、ロール1本当たり5,000キロニュートンの力を可能にし、これは満載のトラック15台分の重量に相当します。 この驚異的な圧下力がスラブの内部結晶構造の高い品質を担保すると同時に、一貫して優れた機械的特性を保ちます。
不規則バルジングを50%削減
設計段階から当社の新たな画期的手法が折り込まれたこの連続鋳造機のキャスターロール形状は最適化されているため、 不規則バルジングの50%削減、鋳造速度の高速化、生産性向上を実現します。
テストを重ねたオシレーターは、カスケード式板バネで重荷重に対応するという方針に基づき慎重に設計され、オシレーター動作に消費されるエネルギーを劇的に削減します。 当社の連続曲げおよびストレートニングコンセプトである「スマートセグメント」と、「エコスター」ロールを含む乾式連鋳機の設計との組み合わせにより、スラブ表面の品質が大幅に改善されます。 「エコスター」ロールの内部冷却システムは、乾式鋳造工程で表面欠陥を最小限に抑えるために必要な高温に耐えるように最適化されています。
厚板のトップメーカー
HBISグループ傘下にある舞鋼集団舞陽鋼鉄は、中国の広幅厚板鋼板のトップメーカーです。 また、厚板産業における重要な研究センターも設けています。 先進技術を用いた広幅厚板鋼板のダブルスタンド生産ラインを2基を稼働させています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp