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ロンドン2018年3月 27日
中国の桂林萍鋼向け新型電気炉 EAF Quantum とレード ル炉を受注
- 新型電気炉 EAF Quantum の出鋼量は 120 トンで、多様なスクラップが装入可能
- ツインレードル炉の溶鋼処理能力は 120 トン
- 溶鋼 1 トン当たりの電力消費量を大幅に低減
- 操業コストと CO2排出の削減可能
- 溶解間隔の大幅な短縮化
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の桂林萍鋼鋼鉄有限公司(Guilin Pinggang Iron and Steel Co., Ltd.:桂林萍鋼)より、出鋼量 120 トンの新型電気炉 EAF Quantum と、 同 120 トンのツインレードル炉を受注しました。新型電気炉 EAF Quantum は、さまざまな組成や品質 のスクラップを処理できるよう設計されています。スクラップの予熱により、電気炉に必要な電力量は 大幅に低減され、操業コストと CO2排出がいずれも削減可能です。この 2 つの炉は、棒鋼市場の成長へ の対応を目的として、中国の広西チワン族自治区の桂林近くに位置する平楽に新設される工場に納入さ れ、2019 年の第 2 四半期に稼働する予定です。
当社が開発した新型電気炉 EAF Quantum は、実績のあるシャフト炉と革新的なスクラップ装入プロセ ス、高効率予熱システム、新しい傾動方式を持つ下部容器、最適化された溶解システムを装備し、溶解 間隔の大幅な短縮を実現します。従来の電気炉に比べ電力消費量が大幅に低減され、電極と酸素の消費 量低減もあいまって、全体で約 20%の処理コストの低減ができます。全体の CO2排出量も、従来の電 気炉に比べて粗鋼 1 トン当たり最大 30%削減できます。
当社は、新型電気炉 EAF Quantum およびツインレードル炉の主要な機械・電気設備を供給し、残りの 周辺設備およびサービスは、現地の設計機関により供給されます。
桂林萍鋼鋼鉄は、広西チワン族自治区の桂林市近くの平楽にある民間企業です。年間生産能力は 120 万 トンで、建設業界向けに棒鋼、線材、その他鉄鋼品を生産しています。
注:萍は、草カンムリの下に、サンズイ編と平のツクリ
プライメタルズテクノロジーズの新型電気炉 EAF Quantum
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com