ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年11月 20日
中国の日照宝華から連続熱間スキンパスミル&テンショ ンレベリングラインを受注
- 建設および鋼管メーカ向けに年産能力 120 万トンを実現
- 優れた平坦度を持つ熱延コイルが生産可能
- 統合ソリューションで生産性、製品品質、設備稼働率の確実な管理
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の鉄鋼メーカーである日照宝華新 材料有限公司(Rizhao Baohua New material Co., Ltd:日照宝華)から連続熱間スキンパスミル及びテ ンションレベリングライン(Continuous Hot Skin Pass Mill:CHSPM)を受注しました。熱延(黒皮)コ イルを加工して優れた平坦度とし、下流工程での建設および鋼管メーカー向け鋼管加工と溶接を容易に することを目的とした新ラインは山東省日照市にある同社工場に納入されます。CHSPM ラインは年間 120 万トンのコイル処理能力で設計されており、2019 年 2 月に稼働開始予定です。完全統合された設備 と自動化ソリューションにより、日照宝華は生産性、製品品質、稼働率を確実に管理し、収益性向上を 実現します。
本ラインは、大重量の熱延コイル処理用に設計されており、2 本のコイルを装入可能な入側セクション、 6 ストランド式横型ルーパー、最大圧延荷重 1,500 トンのスキンパスミル、最大張力 60 トンのテンショ ンレベラー、検査設備、出側セクションとコイル搬出システムからなっています。このラインでは厚さ 0.6~4 ミリメートル、幅 900~1,600 ミリメートルの鋼板を毎分 370 メートルの速度で処理し、コイル の最大重量は 35 トンです。
当社は、熱延コイルの処理に特化した CHSPM ラインのエンジニアリング、装置製造、互換性のある駆 動機器及び自動化技術の供給、試運転を担当します。すべての設備は当社のプロセスラインソリューシ ョンに基づいて実証されており、優れた平坦度と出側鋼板の目標表面粗度を実現し、最小限のダウンタイムで効率的な稼働をするよう設計され、トン当たりコストを削減します。また、ソリューション全体 の最適化により、日照宝華が担当する土木関連工事のコストも削減されています。
スキンパス処理された熱延コイル
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com