ニュース&プレスリリース
ロンドン2022年11月 17日
中国で更新した連続酸洗タンデム冷間圧延機がファーストコイルを生産
- 酸洗ラインとタンデム冷間圧延機の更新で増産を実現
- パンデミックやスペアパーツの入手が困難な状況の中、スケジュール通りファーストコイルを生産
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)が中国の鉄鋼メーカー、ヴァリン アルセロールミッタル オートモーティブ スチール(Valin ArcelorMittal Automotive Steel、以下VAMA)向けに中国湖南省婁底市で更新を行っている連続酸洗タンデム冷間圧延機(PL-TCM)が、フェーズ2においてファーストコイルを生産しました。この5スタンド6段TCMは自動車産業向け鋼種を生産します。
生産量の拡大
当社は2014年にVAMA向けPL-TCMのフェーズ1を実施し、お客様にご満足いただいたため7年後に更新工事となるフェーズ2を受注しました。
能力増強したPL-TCMは、最近プロセスラインを追設し拡大した生産量に対応します。当社はフェーズ2において、PL-TCMに2台目のペイオフリール、ミルスタンド、酸洗タンクを追設しました。また、ドライブ新設、オートメーションハードウェア、レベル2オートメーションシステムの拡張、機械・電気設備の据付指導も行いました。
協業作業
当社は、このプロジェクト遂行中にいくつかの課題に直面しました。マイクロチップや自動化装置などの電気部品が不足しており、全部品を予定通りに中国に出荷することが難しかった上に、中国では新型コロナ関係の規制があったため、プロジェクトは複雑で、予定の立てにくいものとなりました。しかし、そういった困難にもかかわらず、両社のすばらしい協業作業により、ファーストコイルはスケジュール通り生産されました。
ヴァーリン スチール グループとアルセロールミッタルの合弁会社であるVAMAは、自動車用鋼に特化した鉄鋼メーカーです。現在の年間生産量150万トンは、工場全体のフェーズ2が完工すると増大します。
主な仕様 - VAMA向けに更新したPL-TCM
ミル 5スタンド6段タンデム冷間圧延機
板厚 入側1.8〜6ミリメートル、出側0.35〜2.5ミリメートル
板幅 900〜1,890ミリメートル
VAMA(中国湖南省婁底市)のPL-TCMで生産されたファーストコイル
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp