ニュース&プレスリリース
ロンドン2022年12月 06日
サウスワイヤに金川集団向けSCR銅棒圧延機を納入
- 電解タフピッチ(ETP)銅生産用の銅圧延機を新設
- 2024年半ばに生産開始予定
- 生産量は毎時48トン
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、サウスワイヤ(Southwire Company)から、中国甘粛省の金川集団有限公司(Jinchuan Group Company、以下 金川集団)向けサウスワイヤ連続銅棒圧延(SCR)システムの構成設備となる圧延機を受注しました。
金川集団は、2024年半ばにこの新設のSCRシステムで電解タフピッチ(ETP)銅の生産を開始し、建設業界向けのワイヤとケーブルを製造する予定です。
長年にわたる関係
金川集団向けSCR銅棒システムは今回で3基となり、長期にわたる良好なビジネス関係を一層強化するとともに、サウスワイヤと当社が提供するソリューションの価値をあらためて証明するものとなりました。当社は、圧延機、コイラー、コイルハンドリング設備の大部分を設計、供給、据付する予定です。サウスワイヤのSCR 7000圧延機には、13台の独立駆動型スタンド搭載のMorgan No-Twistミルが採用されています。
受注品にはまた、610ミリメートの入側せん断機とテーブル1組、457ミリメートルの粗圧延機スタンド1基、305ミリメートルの粗圧延機スタンド4基、320ミリメートルのロータリーシャーとダウンループテーブル1組、203ミリメートルの仕上げ圧延機スタンド8基(以上すべて油圧式ロール搭載)、棒鋼冷却洗浄システム(インジェクターとエアワイプ搭載)1基、ローラー式ターンダウン装置1基、ピンチロール2基、コイラー1基、インラインコンベヤシステム設計、潤滑システム2基が含まれます。
数十年にわたる経験
ジョージア州キャロルトンを拠点とするサウスワイヤは、1963年にSCRプロセスを開発しました。当社とのシステム新設や更新プロジェクトでの提携は数十年にわたっています。現在、世界で生産されている全銅棒の50%以上がSCRプロセスによるものです。
金川集団は1958年に設立された国有企業で、甘粛省人民政府が株式の大半を保有しています。採掘、塊成、冶金、化学エンジニアリング、下流プロセスを専門とし、ニッケル生産では世界第3位、コバルト生産では世界第4位であり、中国第4位の銅生産者として名を馳せています。
NO-TWISTは、プライメタルズ テクノロジーズの登録商標です。
SCRは、サウスワイヤの登録商標です。
主な仕様: 金川集団向け新設銅棒圧延機
コイルサイズ: 2~4トン
コイル径: 8、9.5、12.7、16、18、25ミリメートル
生産量: 毎時48トン
プライメタルズ テクノロジーズ製 銅棒圧延機
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp