ロンドン2020年11月 17日

オーストリア フェストアルピーネ向け連続焼鈍ライン 1 の近代化工事を受注

• 連続焼鈍ライン 1 の基本自動化システムを近代化
• 操業の安全性、プラントの連続稼働性、オペレーターの安全性の向上
• プライメタルズテクノロジーズが 2018 年に実施した一部近代化工事からの継続

プライメタルズ テクノロジーズ（Primetals Technologies）は、国際的製鉄会社フェストアルピーネ シ ュタール（voestalpine Stahl GmbH）より、オーストリア、リンツ製鉄所内連続焼鈍ライン 1 の基本自 動化システム近代化を受注しました。現在の旧式システムを入替えることにより、操業の安全性および 焼鈍プラントの連続稼働性が改善され、オペレーターの安全性が向上します。すべてのシーケンスコン トローラが近代化され、連続焼鈍ライン 1 の安全コンセプトが適用されます。作業は 6 か月ごとに行わ れる定検のためにプラントが停止する 10～12 日間にしか行えないため、プロジェクトの遂行は厳しい ものとなります。

連続焼鈍ライン 1 の自動化システムを近代化

この度の基本自動化システム近代化において、シーケンスコントローラが交換されます。将来的には、 信号は自動化システムにフィールドバスで接続する分散型 I/O システムを介して交換されるようになり ます。既存のセンサーおよびアクチュエーターは新設の制御キャビネットに接続されます。ローカル制 御デスクの一部も近代化され、自動化システムの中央 I/O モジュールは新しい分散型ハードウェアに置 き換えられます。この近代化は、機械安全規格に準拠した操業の安全性、プラントの連続稼働性ならび にオペレーターの安全性の向上を目的としています。

本プロジェクトは、可視化システムの適合、固定スピードドライブとモーターコントロールセンター （MCC）に対する全モーターフィーダーの近代化ならびにプラント全体に及ぶ新しい安全コンセプトの 適用、ドアロックコンソールの供給、既存 PLC の安全機能の作動を含み、当社はハードウェアおよび ソフトウェアのエンジニアリング、技術文書作成、自動化および MCC 用キャビネット製作、分解およ び据付け、試運転、オンコールサービス、性能および連続稼働性テストを担当します。

この段階的な近代化工事は約 6 か月ごとに実施される定検のためにプラントが停止する 10～12 日間に 行うきびしいものです。

最初の近代化は2018年に実施

当社は 2018 年にフェストアルピーネ シュタールより、最新のドライブ技術を装備したスピードコント ロールドライブ全基の据付けと、洗浄工程および焼鈍炉に対するソフトウェアおよびハードウェアの自 動化システムの最新化工事を受注し、安全な最先端 PLC 設置と技術的拡張ならびに焼鈍炉セクション の改善を行いました。今回は、残りの基本自動化システムの近代化および安全コンセプトの適用です。 また、当社とフェストアルピーネ シュタール の長年の協力関係から得たデータを活用します。

フェストアルピーネ シュタール はフェストアルピーネグループの 4 部門の中でも最大規模である鉄鋼 部門のリーディングカンパニーであり、ヨーロッパでも有数の鉄鋼メーカーです。自動車、電気、家庭 用電化製品および製造業用の高品質各種条鋼（熱間および冷間圧延、電気亜鉛メッキ、溶融亜鉛メッキ、 有機コーティング）を供給しています。フェストアルピーネ シュタールはコークス炉、製鉄、熱間およ び冷間圧延、亜鉛メッキおよび鋼板塗装の設備を備えた完全一貫型製鉄所をオーストリア、リンツに持 ち、全プロセスをその製鉄所で行います。この製鉄所にある連続焼鈍ライン 1 は、材料需要に応じた最 高品質の鋼板を生産しています。

プライメタルズテクノロジーズ提供の新自動化システムにより、連 続焼鈍ライン 1 の操業の安全性、プラントの連続稼働性およびオペ レーターの安全性を向上。(写真提供 フェストアルピーネ)

プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト： www.primetals.com.