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ロンドン2018年11月 06日
オーストリアの AMAG 向け第 2 連続熱処理ラインの近代 化工事を受注
- 最新の電気装置、オートメーション、安全設備を装備
- 標準化ソリューションの導入で、メンテナンスを簡素化し、稼働率と操業時の安全性を向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、オーストリアのアルミニウム製品メー カーである AMAG ローリング社(AMAG rolling GmbH:AMAG)から、同国のランスホーヘン工場向けに 第 2 連続熱処理ラインの近代化工事を受注しました。本プロジェクトでは、主な構成部品は通常の定期 的装置停止期間中に一斉に交換しますが、生産再開までの短時間内でお客様からの厳しい品質要求に対 応し、試運転を経て、契約から 17 ヶ月後の 2019 年第 4 四半期に完工の予定です。これまで当社は、ラ ンスホーヘン工場で同様な近代化プロジェクトを数多く成功裡に完工しております。
オーストリア中北部に位置する AMAG ランスホーヘン工場の連続熱処理ラインは、コイル準備システ ム、アンコイラー/ステッチャー/ストリップルーパーから構成されるストリップ入側装置、ストリッ プフロテーション炉、ストリップルーパーを有するストリップ出側装置、検査セクション、そしてコイ ラーから構成されています。1990 年代末に当社が納入した本プラントは、当時の構成部品の一部が旧 式となってスペア部品の調達が難しくなるなど、稼働率維持と最適なメンテナンスが困難な状況になっ ていました。
今回の工事では、ストリップの処理と炉に関する制御システムと制御機器、開閉器、ケーブル及びセン サーシステムの交換に加えて、可視化設備と診断設備を新設、さらに制御機器の筐体、油圧コンポーネ ント、手すり、保護ロック付きドアを追設します。
オートメーションの更新については、プロセスと安全の各機能別に個別のプロセッサを備えた標準的モ ジュール式オートメーションシステムが採用され、システムとユーザーソフトウェアの操作が容易にな ります。約 1,500 台の周辺装置からの信号は、共通のプロセスフィールドネットワークを通して中央ユ ニットにリンクされ、プラント全体に分散配置された制御キャビネットに組み込まれた分散型 I/O モ ジュールをとおして、カップリングおよびデカップリングされます。このプロセスは、担当スタッフに よるシンクライアント型オペレータ端末の操作で、安全かつ正確に制御されます。
このように、標準的ソリューションを活用した電気装置およびオートメーションの総合的な近代化によ り、メンテナンスは著しく簡素化されることになります。さらに、近代化と拡張で最先端のものとなる 安全装置は、機器に求められる安全要件に適合するだけでなく、操業安全性を確保することから、プラ ントの運転とメンテナンスが簡素化されるというメリットもあります。
当社はプラントに関わるリスク分析の実施、ハードウェア及びソフトウェアのエンジニアリングから、 主要機器・システムの製造・供給、文書作成、システムテスト、据付け、運転要員のトレーニング、試 運転までを担当します。
AMAG は、高品質の圧延アルミニウム製品の世界的なメーカーです。同社は、航空機、自動車、スポー ツ用品、照明、機械、建築、梱包など、さまざまな業界で使用されている高品質鋳物やアルミニウム圧 延製品の大手サプライヤーであるオーストリア AMAG グループの構成会社です。
巻き取られるアルミニウムストリップ。プライメタルズテクノロジーズは、AMAG ラ ンスホーヘン工場第 2 連続熱処理ラインの近代化工事を受注。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com