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ロンドン2023年11月 29日
エコスライドディスクが韓国の熱間圧延工場で摩耗とメンテナンス関連コストを削減
- エコスライドディスクを現代製鉄のNo. 2ダウンコイラーに導入
- 従来数日の設備寿命を数ヵ月に延長
- メンテナンス費用を大幅に削減
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)はこのほど、韓国の鉄鋼メーカー、 現代製鉄(Hyundai Steel) の韓国西部に位置する唐津市にある製鉄所向けにエコスライドディスク(Eco Slide Disc)を納入しました。 当社は2019年、同社の熱間圧延機のNo. 1ダウンコイラー向けに同製品を納入しました。 その利点が認められ、2021年にNo. 2ダウンコイラーへの導入を受注しました。
大幅なコスト削減
当社は、回転ディスク、ディスクドライブ、2本のガイドビームを備えたエコスライドディスクシステム2基を納入しました。 従来のサイドガイドは2日毎の交換などのメンテナンスが必要でしたが、本製品のメンテナンス間隔は6週間から数ヵ月と劇的に長く、 メンテナンス関連支出が大幅に削減されました。
設備寿命の延長と鋼板品質の向上
従来のウェアプレートは、鋼板が必ずプレートに切り込むよう設計されています。 しかし、エコスライドディスクでは、摩耗がディスク表面全体に均等に分散されるため、 サイドガイド全体と設備寿命の両方が延長されます。
エコスライドディスクの自動回転機能は、熱間圧延操業上の利点となる中核的な設計原則のひとつです。 従来のウェアプレートでは、焼付による摩耗粉が鋼板表面の欠陥を引き起こしていましたが、ガイドビームのセルフクリーニング機能がこれを防ぎます。 また、ディスクが自動で回転するため、鋼板端部損傷を防ぐための手作業によるクリーニングが不要になります。最新展示会 さらには、回転することでディスク表面の摩耗が均等に分散されるため、鋼板端部損傷や、摩耗したガイド溝によるコブルのリスクがなくなります。
労働安全性の向上
このディスクシステムにより、従来のウェアプレートで必要だったオペレーターによる時間のかかる検査、溶接、研削補修作業といった インラインでの作業が不要となり、熱間圧延機オペレーターの労働安全性が向上します。
1953年に設立された現代製鋼は、自動車他の産業向けに、熱延鋼板、厚板、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、鉄筋を生産しています。 粗鋼生産を高炉ルートと複数の電気炉製鋼に均等に分割しており、年間総生産量は2,400万トンです。 同社は、特殊鋼製品や自動車エンジン、トランスミッション用耐摩耗材での競争力をさらに強化することを計画しています。
新たに導入されたエコスライドディスクとガイドビームの1本
プライメタルズ テクノロジーズ製エコスライドディスクの寿命は数ヵ月
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp