ニュース&プレスリリース
ロンドン2021年12月 09日
インド、JSW Steel 社ドルビー工場向けスラブ連続鋳造 機 2 基が稼働開始
- スラブ年間生産能力は 450 万トン
- 技術パッケージによる高品質スラブ
- トラナガル工場で同様の連鋳機 2 基が稼働中
- 連鋳機から、新設の当社製熱間圧延設備にスラブを供給
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)が、インドの鉄鋼メーカーである JSW スチ ール社(JSW Steel Ltd.)のインド西部マハーラーシュトラ州ドルビー工場向けに納入したスラブ連続 鋳造機 2 基が稼働開始しました。2 ストランド式スラブ連鋳機 2 基による初年度スラブ生産能力は合計 約 450 万トン、将来的には 600 万トンまで能力拡大も可能で、多数の技術パッケージにより、高い内部 及び表面品質のスラブを生産します。
JSW スチール社は、インドの大手民間鉄鋼メーカーで JSW グループ傘下にあり、インドの 3 州にわた って 6 ヵ所の生産拠点を保有し、総年間生産能力は約 1,800 万トンになります。ドルビー工場の年間生 産能力は現在約 500 万トンで、当社が新たに納入する連鋳機と熱間圧延設備は、他の設備投資とあいま って同工場の生産能力を大幅に拡大します。JSW スチール社はさらに年間総生産能力を 4,000 万トンに 拡大する中期計画を立てています。
この当社製連鋳機は、湾曲半径 9 メートル、凝固完了長 34.5 メートル(将来的には 36.9 メートルに拡 張可能)で、厚さ 220 ミリメートル、幅 900~1,650 ミリメートルのスラブを毎分最大 2 メートルの速 度で鋳造し、将来的には毎分 2.1 メートルまで増速させる計画です。
本連鋳機は、当社のさまざまな技術パッケージにより、トラブルのない鋳造プロセスと、表面及び内部 の品質が高いスラブの生産が可能です。パッケージにはストレート形状の鋳型「SmartMold(スマートモールド)」、湯もれを自動検知する鋳型監視システム「Mold Expert(モールドエキスパート)」、鋳 型内の湯面レベルを制御する「LevCon(レブコン)」、鋳型オシレーター機構「DynaFlex(ダイナフ レックス)」、インライン品質保証システム「Quality Expert(クオリティエキスパート)」が含まれ、 「DynaGap Soft Reduction (ダイナギャップソフトリダクション)」を冷却モデル「Dynacs 3D(ダイ ナックス 3D)」と組み合わせることで、高品質な鋼管用の鋼種やマイクロ合金鋼のスラブを鋳造する ことができます。当社はまた、据付けおよび試運転指導、顧客スタッフのトレーニングも担当しました。
インドの JSW スチール社ドルビー工場に納入されたスラブプライメタルズテクノロ ジーズ製連鋳機
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリン グ、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタ ライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる 分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ 会社で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.