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ロンドン2025年2月 13日

イタリア、ASONEXT向けAOD転炉更新工事を完工

  • AOD転炉更新工事を予定通り完工
  • 生産性向上と設備機械耐用年数延長を実現

1月18日、プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、特殊ステンレス鋼メーカーASONEXTより、イタリア、ブレシアにある同社プラントの40トンアルゴン-酸素脱炭 (AOD)転炉更新工事に関する最終検収証(FAC)を受領しました。 当社は、本プロジェクトにおいて、エンジニアリング、炉体2基およびトラニオンリングを含む設備機械の供給、ならびに建設工事の監督と施工を担当しました。

緊密な協力態勢

このプロジェクトは、工事パートナー各社間の緊密かつ効果的な協力態勢により、予定通り完工しました。 「ASONEXTは、要件の厳しい用途向けに特殊ステンレス鋼や合金を供給することを目指しており、そのためにはAOD転炉を用いた特別な製造プロセスが不可欠です。 今回の転炉更新により、現在および将来の市場需要に対応できるようになりました。 さらに、中長期的には生産量の拡大も見据えています」と、ASONEXTのCOOであるFederico Curreli氏は述べています。 

炉体容積を拡大

このプロジェクトの一環として、プライメタルズ テクノロジーズは炉体形状を新たに設計し、内部容積を30%拡大しました。 これにより、炉体ライニングの性能が向上し、反応容積も拡大されました。 さらに、強化された新しいトップコーンの採用で設備機械の耐用年数が延び、メンテナンスも効率化されました。 2025年第1四半期には、この新たに導入された転炉の生産プロセスをさらに改善するため、冶金コンサルティングサービスも提供する予定です。 

AOD転炉のトップサプライヤー

プライメタルズテクノロジーズはAOD転炉のトップサプライヤーであり、世界のAOD転炉の大半を納入しています。 ASONEXTには従来のAOD転炉に関する包括的な研究を提示し、生産プロセスの改善について重要な提言を行いました。 このたびのAOD転炉更新は、その研究に基づく提案の一環です。 

本工事によりASONEXTのステンレス特殊鋼の年間生産量は5万トンに達する見込みです。 1971年に設立された同社は現在、航空宇宙、造船、石油化学など様々な市場に製品を供給しています。 
 

プライメタルズテクノロジーズのAOD転炉更新は、ASONEXTの要件の厳しい用途向け特殊ステンレス鋼種生産に貢献

ASONEXTのAOD転炉更新後のファーストヒートを記念するプロジェクトチームのメンバー

左から 建設パートナーMorelloの現場責任者 Amedeo Matera氏、ASONEXTのCOO、 Federico Curreli氏、プライメタルズ テクノロジーズの現場責任者 Andreas Geiblinger氏 


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp