ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年8月 02日
イタリアのフェラルピ製鉄向けビレット連続鋳造機 改造工事を受注
- 年産能力を 10%増の 120 万トンに増強
- ビレット断面を 150x150 ミリメートルに大断面化(将来的には 160x160 ミリメートルに対応)
- プラントの稼働率が向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、イタリアのフェラルピグループの傘下 企業であるフェラルピ製鉄(Feralpi Siderurgica S.p.A.)ロナート・デル・ガルダ製鉄所向けに 6 スト ランド(条)式ビレット連続鋳造機の改造工事を受注しました。本プロジェクトは、110 万トンから 120 万トンへのビレット年産能力増強、150x150 ミリメートルへのビレット大断面化(将来的には 160x160 ミリメートルに対応予定)とプラントの稼働率向上を目的としており、2019 年初めに稼働開 始の予定です。
イタリア・ブレシア県にあるロナート・デル・ガルダ製鉄所では、年産能力 110 万トンのビレット連鋳 機で、建設業向けの中炭素鋼、炭素鋼および低合金鋼の鋼種を対象として断面 140x140 ミリメートルの ビレットを生産しています。 今回の改造プロジェクトでは、鋳片の摩擦を低減するモールドテーパと底部のコーナー部を開放した鋳 型を特徴とする新型高速鋳型「ダイヤモールド(DiaMold)」を搭載する予定です。さらにオンライン で鋳型の振動パラメータを柔軟に調整する油圧オシレータ「ダイナフレックス(DynaFlex)」*1の導 入により、ストランドに接するビレットの表面品質が改善されます。当社はこれらのコンポーネントの 基本・詳細設計および製作・納入を担当し、新設される二次冷却システムとダミーバーヘッドも納入し ます。
フェラルピグループは、建設業向け鋼材を専門とするイタリアの主要鉄鋼メーカーで、イタリア国内で 子会社 4 社を運営するほか、欧州と北アフリカに生産拠点と営業拠点を保有しています。フェラルピ製 鉄はフェラルピグループ傘下で一番古い 1968 年の設立で、イタリアにおける鉄筋棒鋼、ワイヤーロッ ド、電気溶接メッシュなどの補強鋼、および関連製品のリーディングサプライヤーです。
プライメタルズテクノロジーズにより近代化されるイタリアのフェラルピ製鉄ロナー ト・デル・ガルダ製鉄所の 6 ストランド(条)式ビレット連鋳機
*1 DynaFlex:鋳型を微妙に振動させることにより連続鋳造中に移動する鋳片と鋳型との間に生じる 摩擦を軽減し、半製品であるビレット等の表面品質を向上させる発振機構。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com