ニュース&プレスリリース
ロンドン2019年3月 12日
イタリアのフェラルピ製鉄向けビレット連続鋳造機改造 工事が完工、稼働開始
- 生産能力を 10%増の年産 120 万トンに 増強
- ビレット断面を 150 ミリメートル角に大断面化(将来的には 160 ミリメートル角まで対応)
- プラントの稼働率が向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、イタリアのフェラルピグループ傘下の フェラルピ製鉄(Feralpi Siderurgica S.p.A.)ロナート・デル・ガルダ製鉄所向けに 6 ストランド式ビ レット連続鋳造機の改造工事を完工し、同基は稼働を開始しました。本プロジェクトは、110 万トンか ら 120 万トンへのビレット年産能力増強、150 ミリメートル角へのビレット大断面化(将来的には 160 ミリメートル角まで対応予定)、そしてプラント稼働率向上を目的として実施されました。
フェラルピグループは、建設業向け鋼材を専門とするイタリアの主要鉄鋼メーカーで、イタリア国内で 子会社 4 社を運営するほか、欧州と北アフリカに生産拠点と営業拠点を保有しています。フェラルピ製 鉄はフェラルピグループ傘下で一番古い 1968 年の設立で、イタリアにおける鉄筋棒鋼、ワイヤーロッ ド、電気溶接メッシュなどの補強鋼、および関連製品のリーディングサプライヤーです。.
イタリア・ブレシア県にある同社のロナート・デル・ガルダ製鉄所では、本改造工事が行われるまで、 年産能力 110 万トンのビレット連鋳機で、建設業向けの中炭素鋼、炭素鋼および低合金鋼の鋼種を対象 として断面 140x140 ミリメートルのビレットを生産していました。
今回の改造プロジェクトでは、鋳片の摩擦を低減するモールドテーパと底部のコーナー部を開放した新 型高速鋳型システム「ダイヤモールド(DiaMold)」が同基に搭載されました。さらにオンラインで鋳 型の振動パラメータを柔軟に調整できる油圧オシレーターシステム「ダイナフレックス(DynaFlex)」 の導入により、ストランドに接するビレットの表面品質も改善されます。
当社はこれらのコンポーネントの基本・詳細設計および製作・納入を担当したほか、二次冷却システム とダミーバーヘッドの機器更新、さらに、矯正ひずみを最適化するため、プライメタルズテクノロジー ズの連続矯正モデルに従って既存の矯正機の改造も行いました。
プライメタルズテクノロジーズによって近代化されたイタリアのフェラルピ製鉄ロナ ート・デル・ガルダ製鉄所のビレット連鋳機
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com