ロンドン2022年3月 30日

アルセロールミッタル向け転炉 2 基を受注

• フランス、ダンケルクの旧型 LD コンバーターを交換。2 基目の新型転炉の交換は後段階で実施
• 炉体形状を最適化し、製鋼プロセスと生産性を改善
• プロジェクト遂行実績によりプライメタルズ テクノロジーズが受注

プライメタルズ テクノロジーズ（Primetals Technologies）は、フランス北部に位置するダンケルクにあ るアルセロールミッタルの製鉄所向け転炉 2 基を受注しました。まず、耐用年数を超えた既設の転炉 1 基を交換し、もう 1 基の交換は後段階で実施します。

当社の最近における複数プロジェクトが今回の受注につながりました。ダンケルクでの本件は、2021 年 に当社がベルギー、ゲントにあるアルセロールミッタルの製鉄所に転炉 1 基を納入したプロジェクトと多 くの共通点があります。また、当社が同社のダンケルクの既設転炉 3 基すべてに設置した、出鋼時にレー ドルへ流出するスラグを最小限にする Vaicon Stopper は、本件の新型転炉にも導入されます。

世界最大級の転炉

ダンケルクに納入される転炉のヒートサイズは 300 トンで、世界最大級です。転炉に搭載する、当社が 開発した信頼性が高くメンテナンス不要のサスペンションシステム Vaicon Link は、どの向きでも炉体を 安定させ、同時に熱膨張を許容するので、製鋼プロセス全体を理想的な状態が保たれます。

アルセロールミッタル ダンケルクは、アルセロールミッタル ヨーロッパの平鋼製品部門に属しています。 ダンケルクでは、自動車や包装業界などのさまざまな市場向けに高品質の平鋼製品を生産しています。ア ルセロールミッタル初の新型 LD 転炉の稼働開始は 2023 年 12 月の予定です。当社は、ベアリングペデス タル、ベアリング、トラニオンリング、サスペンション、炉体、傾動装置、ドッグハウス、空冷・水冷シ ステムを含む転炉設備全体の交換を行います。

革新的技術

最適化された炉体形状により、転炉の性能が向上しました。また、炉体の温度やベアリングの状態を自動 でチェックする状態監視システムを搭載し、スムーズな運転を実現しています。

プライメタルズ テクノロジーズがアルセロールミッタル向け転炉 2 基を受注。 

プライメタルズ テクノロジーズ （Primetals Technologies）は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラ ント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼー ション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網 羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、 従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト：https://www.primetals.com/jp.