ニュース&プレスリリース
ロンドン2023年8月 29日
アルセロールミッタルブラジル向けLD転炉(BOF) 2基と排ガス処理システムを受注
- 革新的でメンテナンス不要のサスペンション技術と最新のスラグ混入防止システムを備えた135トンのLD転炉(BOF)2基を納入
- 一次除塵システムの刷新により、ブラジルの法定基準を大幅に下回るレベルまで排ガスの含塵量を削減
- 稼働開始は2025年第1四半期を予定
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、アルセロールミッタル(ArcelorMittal)のブラジル、ジョアン モンレヴァデ(Jõao Monlevade)にある製鉄所向けLD転炉(BOF)2基の改修工事を受注しました。受注内容は、既設炉の135トン転炉2基との置き換え、一次除塵システムのアップグレード、電気および自動化パッケージ一式導入です。
排ガスの含塵量を大幅に削減
当社が本工事を受注した背景には、今回納入する設備機器の優れた技術、2018年に稼働開始した脱硫プラントなど最近完工したプロジェクトの成果や、両社の長期にわたる強固なパートナーシップがあります。
アップグレード後の一次除塵システムは湿式となり、捕捉したダストは水処理プラントを通過するため、排ガスの含塵量はブラジル政府が定めた法的基準値を大幅に下回ることになります。また、この新システムによりメンテナンス量が大幅に削減され、溶解工場の稼働率が向上します。
生産サイクルを短縮
当社は転炉2基について、炉体、トラニオンリング、サスペンションシステム、傾動装置、ベアリング、ペデスタル、排ガス処理システムを供給します。メンテナンス不要のサスペンションシステムであるVaicon Link 2.0は、炉体を安定させ、あらゆる方向への熱膨張を許容します。Vaicon Stopperは、出鋼時にレードルに流出するスラグを最小限に抑えるため、従来のスラグ混入防止システムよりも生産サイクルが短縮され、鋼材品質が向上します。
当社はまた、レベル1自動化システム、モーターおよびドライブを含む電気・自動化パッケージ一式も供給します。新炉の稼動開始は2025年第1四半期を予定しています。
90年近い歴史を持つアルセロール ミッタル モンレヴァデは、スチールウールやスチールコードなどに使用される工業用線材を生産しています。同拠点はアルセロールミッタルブラジルのロングスチール部門に所属し、年間生産能力は120万トンです。
プライメタルズ テクノロジーズは、アルセロールミッタルモンレヴァデにLD転炉(BOF)2基を納入します。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp