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ロンドン2016年6月 01日
Primetals Technologies、メキシコ・AHMSA 社へ納入の 焼ならしライン稼働開始
- 年間処理能力 30 万トンへ増強した焼ならしラインが稼働開始
Primetals Technologies がメキシコの鉄鋼メーカーAltos Hornos de México S.A.B 社(以下、AHMSA 社) のモンクロバ製鉄所に納入した焼ならしラインは、2013 年 10 月に年産能力 20 万トンで受注し、2014 年に年産 30 万トンへの増強を追加受注していましたが、この 5 月に鋼板処理を開始し、ほぼすべての 構成機器が完全自動モードで稼働しました。 AHMSA 社はメキシコ最大手の一貫製鉄会社で、厚板を製造する同国唯一の企業です。同社の粗鋼年間 生産量は 500 万トン以上にのぼり、熱延および冷延コイル、厚板、錫めっき薄板、錫無し鋼板、各種の 極厚板など、主に各種圧延鋼板を製造しています。
本ラインでは、同じく当社納入のステッケル熱間圧延機で圧延された炭素鋼板の焼きならし処理により、 金属組織は均質に微粒化され、鋼板の引張強度、延性、溶接性が向上します。本ラインでは、厚さ 4.5 ~50.8 ミリメートル、幅 1,500~3,048 ミリメートル、長さ 3,000~16,000 ミリメートルの鋼板の処理 が可能。自動ガントリクレーンにより搬入テーブルに降ろされた鋼板は、寸法の計測、ブラスト装置に よるスケール除去、窒素ガス雰囲気の炉内での所定温度への加熱を経て、冷却床上で放冷されます。ラ インの出側セクションの最終工程には、マーキングマシン、サンプリング用のプラズマ切断機を装備し、 処理後の鋼板は自動ガントリクレーンで搬出されます。
当社は、本ラインのエンジニアリング及びプラントの全構成機器、配電装置を含む電気機器一式、自動 化システム・ベーシックオートメーション(レベル 1)、プロセスオートメーション(レベル 2)の納 入、据付と操業指導を担当しました。
Primetals Technologies がメキシコ・AHMSA 社に納入した焼ならしラインの出側セク ション。5 月に初品鋼板を処理。
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 9,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com