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ロンドン2019年8月 26日
宝鋼湛江鋼鉄よりスラブ連続鋳造機を追加受注
- スラブ年間生産量は 280 万トンで高級鋼の需要に対応
- 新設製鉄所に納入する 3 基目の鋳造機
- 熱間圧延機にスラブを供給
- 新設製鉄所の第 2 期拡張計画への投入機
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の宝山鋼鉄股份有限公司(以下、 Baosteel 社)の子会社、宝鋼湛江鋼鉄(以下、Baosteel Zhanjiang 社)より、スラブ連続鋳造機一基を 受注しました。この鋳造機(CCM 3 号機)は、中国南部の広東州湛江に宝山鋼鉄の生産拠点として新設 された製鉄所に納入予定です。新設製鉄所では当社が納入したスラブ鋳造機 2 基が稼働しており、宝鋼 湛江鋼鉄が 2015 年後半から操業中です。この CCM 3 号機は、年間 280 万トンの高品質な高張力鋼を 生産する能力があり、熱間圧延機(板幅:1,780 ミリメートル)へスラブを供給し、年産能力を 1,235 万トンまで拡大する第 2 期拡張計画への投入機として 2021 年前半に稼働開始の予定です。
CCM 3 号機は、1 号機および 2 号機の装置類と互換性を持つ機種で、搭載されているオートメーション 方式や配置に加えて操作手順やメンテナンス手順も同じです。ストレート形状のモールド鋳型の湾曲型 鋳造機として設計され、湾曲半径は 9.5 メートル、凝固完了長さは 37.2 メートルです。板幅 900~ 1,650 ミリメートル、厚さ 230 または 250 ミリメートルのスラブを鋳造し、鋳造速度は毎分 1 メートル から 1.95 メートルまでコントロール可能です。生産される鋼種は、あらゆる種類の炭素鋼で、超低炭 素鋼から高炭素鋼、深絞り鋼、構造用鋼、包晶鋼、HSLA 鋼、マイクロ合金鋼から高合金鋼に加えてパ イプ鋼、ストリップ鋼、ケイ素鋼まで多岐に渡ります。
この鋳造機は、カセット方式でストレート形状の鋳型システム「スマートモールド(SmartMold)」、 油圧鋳型オシレーター「ダイナフレックス(DynaFlex)」、およびスラブ幅を自動調整する「ダイナウ ィデュス(DynaWidth)」を装備しています。軽圧下システム「ダイナギャップソフトリダクション (DynaGap Soft Reduction)」により、安定した内部品質のスラブが生産されます。ストランドガイド には制御機構「スマートセグメンツ(Smart Segments)」が搭載されています。冷却モデル「ダイナ ックス 3D(Dynacs 3D)」と内部冷却方式の I-Star 鋳造ローラーを組み合わせることで、二次冷却に最大 限の柔軟性が得られます。
宝鋼湛江鋼鉄にて稼働中のプライメタルズテクノロジーズ製 2 ストランド式スラブ連 続鋳造機
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp