ニュース&プレスリリース
ロンドン2023年1月 10日
Acciaierie d’Italia向け 3基目のMEROS(排ガス処理プラント)が稼動開始
- 稼働中のMEROS(乾式排ガス処理システム)が3基になり、さらに4基目を導入予定
- 3基すべてで優れた性能値を達成
- スケジュール通りに稼働開始
イタリア、タラントにあるAcciaierie d’Italiaの塊成(焼結・ペレタイジング)プラントに導入された3基目のプライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)製MEROSが稼働を開始しました。同社は、塊成プラントに4基(このたび3基目が稼働開始)と第2発電所に3基で、合計7基のMEROSプラントを発注しています。残り4基の建設工事は2022年9月に着工しました。
Acciaierie d’Italiaタラントプラントディレクター Alessandro Labile氏談
「3基のMEROSの性能に非常に満足しています。MEROSは当社にとって持続可能性の観点から重要な技術です。今後さらに4基のMEROSを導入し、持続可能性プログラムを完了することが楽しみです。」
頭抜けた性能
排ガス処理プラントであるMEROSは、焼結工場や発電所などからの排ガスに含まれる有害物質のほとんどを除去します。タラントでは、導入された3基のMEROSが2基の焼結プラントから排出される粉塵をイタリアの法定基準である10ミリグラムをはるかに下回る1立方メートルあたり3ミリグラム以下にまで低減しています。また、ダイオキシンのレベルは1立方メートルあたり0.01ナノグラム未満で、これも法定基準量0.15ナノグラムを大きく下回っています。
プライメタルズ テクノロジーズ SVP兼グリーンスチール責任者Alexander Fleischanderl博士談
「当社の高効率なMEROSがタラントの大気環境を大きく改善しています。本件は、この技術が環境に与える大きなプラスの影響と、Acciaierie d’Italiaとの長年にわたる強固なパートナーシップの両方を示す重要なプロジェクトです。」
高いエネルギー効率
MEROSは、焼結プラントから排出される粉塵を一連の工程で処理し、有害な金属成分・有機成分を除去するため、再循環する粉塵量は最小限に抑えられ、フィルターの清掃回数が減り、圧縮空気の消費量も少なくなるので、MEROSのエネルギー効率は大変高くなります。
Acciaierie d'Italiaは、アルセロール ミッタルとイタリア投資誘致・事業開発公社(S.p.A.-Invitalia)の合弁企業で、従業員は約1万人、2021年には年間約400万トンの鉄を生産する予定です。
MEROSはプライメタルズ テクノロジーズの登録商標です。
プライメタルズ テクノロジーズ製MEROS 3基がAcciaierie d’Italiaのタラント塊成化プラントで稼働中。さらに4基のMEROS建設が着工済み。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp