ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年4月 05日
韓国の現代製鉄に棒鋼圧延機 2 基を引き渡し
- 大型棒鋼圧延機の年産能力は、最終製品と小型棒鋼・線材圧延機用ビレットの合計で 100 万トン
- 小型棒鋼・線材圧延機の年産能力は 80 万トン
- コンビネーションミルとしての最高の生産能力
- 低温圧延により、最終製品の金属組織と機械特性が向上
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、韓国の現代製鉄(Hyundai Steel)唐津 工場向けに、大型棒鋼圧延機及び小型棒鋼・線材圧延機、計 2 基を引き渡し、最終検収書(FAC)を受 領しました。大型棒鋼圧延機は、2 段レバース式分塊圧延スタンドと、圧延/サイジング用スタンド群 からなる仕上圧延機とで構成されます。この大型棒鋼圧延機は年産 100 万トンに設計されており、下流 の小型棒鋼・線材圧延機で追加処理するためのビレットも供給します。
小型棒鋼・線材用コンビネーションミルの生産能力は毎時 160 トン、年産 80 万トンで、外部から供給 される棒鋼生産用サイジングブロックを挿入する粗圧延機及び中間圧延機、線材仕上系統および BIC (バーインコイル=コイル巻棒鋼)仕上系統が装備されています。この小型棒鋼・線材圧延機はコンビ ネーションミルとしては最高の生産能力を持ち、特に低温圧延を目的として設計されています。これに より最終製品の金属組織および機械特性が向上し、柔軟な圧延操業を可能にします。 当社独自のメカト ロニクス製品群と統合オートメーションソリューションにより、プラント全体に要求される高い製造品 質が実現されました。
韓国の仁川市とソウル市に拠点を置く現代製鉄は、現代・起亜自動車グループの一員として、韓国 6 拠 点、中国 1 拠点で操業しており、唐津工場では自動車産業向け特殊鋼の生産プラント新設工事を完了し ました。本プラントでは、将来的にエンジンやギアボックス部品の主要材料となる棒鋼と線材を製造予 定であり、線材 40 万トン、(直)棒鋼と BIC60 万トンの年間生産が計画されています。当社は、2017 年には年産 110 万トンのブルーム連続鋳造機を引き渡していました。
韓国の現代製鉄唐津工場にプライメタルズテクノロジーズが納入した小型棒鋼・線材圧延機
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com