ニュース&プレスリリース
ロンドン2018年4月 19日
米国の ITR 社と予防保全ソリューションに関する業務提 携協定を締結
- 10 年以上におよぶ協業を踏まえて、業務提携協定を締結
- 両社の顧客サービス網は、世界全体で数百の製鉄所を網羅
- 本協定により、保全関連サービスすべてをカバーする信頼性高いサプライヤーへ
プライメタルズテクノジーズ(Primetals Technologies)と、米国ペンシルベニア州ベスレヘムに本社 を置く ITR 社(Industrial Technology Research)は、世界の鉄鋼関連産業を対象とした予防保全ソリュ ーションの利用に関する独占的業務提携協定を締結しました。両社は 10 年以上にわたって状態モニタ リング分野での協業を行い、現在は 50 社以上の顧客企業を対象に共同でサービスを提供しています。 今回の協力協定により、これまで別々であった顧客サービス網を統合してで世界中で数百に渡る製鉄所 を網羅し、あらゆる保全関連サービスを提供できることになり、信頼できるサプライヤーとしての業界 の地位を確保することになります。
「特に状態予測分野における ITR 社のテクノロジー、ノウハウ、高い能力を活かすことで、業界トップ の状態モニタリングと予防保全ソリューションを通して、顧客により良いサービスを提供することがで きるようになります」と、プライメタルズテクノジーズのサービス部門のグローバル統括兼上席副社長 であるカール・プルカルトホーファー(Karl Purkarthofer)は述べています。「この協力関係は、当社 が金属産業におけるデジタル化とインダストリー4.0 の分野を技術面でリードする企業であることも示 しています。」
適切なタイミングで適確にデータを収集・分析することができれば、ほとんどの設備の故障モードは予 測が可能です。さらに、必要な情報を効果的に伝達できれば、保全及び製品信頼性を専門とする担当者 が適切なタイミングで対応できるため、予期しない故障を防ぐことが可能です。事後対応あるいは定期 点検などの対応ではなく、問題が微小な段階で、その設備状態をもとに対応することで、小さな問題が 大きな問題に発展することは無くなり、顧客は限られたリソースを有効に活用することができます。ま たメリットは短期的なものだけでなく、集計されたデータをさらに分析することで、マクロなトレンド の認識から長期にわたる保全や信頼性向上につながり、保全部門の部品調達や、運用・整備活動の継続 的改善に役立てることができます。
ITR 社は、振動モニタリング及び分析という事業分野に、1970 年代半ばに世界に先駆けて進出した企業 です。ITR 社は、世界最大手の鉄鋼メーカーの研究開発部門として発足し、その後まもなく振動モニタ リング、分析技術とサービスのトップ企業としてその地位を確立しました。現在、ITR 社の顧客の 75% が条鋼圧延と板圧延、製銑および製鋼、鋳造を含む鉄鋼関連の業界で、5 大陸・20 ヵ国に広がっていま す。ITR 社の予防保全製品には、赤外線サーモグラフィー、空中超音波、流体解析など主要な予防保全 テクノロジーがカバーされています。
予防保全ソリューションで提携したプライメタルズテクノジーズと ITR 社:協定締結 記念式典で握手する ITR 社の CEO、ジョナサン・デービス(Jonathan Davis、中央左) とプライメタルズテクノジーズのサービス部門長兼上席副社長のカール・プルカルト ホーファー(Karl Purkarthofer、中央右)
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com