ニュース&プレスリリース
ロンドン2019年2月 28日
米国のニューコアスチール・タスカルーサ社より厚板圧 延機のアップグレード工事を受注
- 新型ダウンコイラー「パワーコイラー」とレベル 1 オートメーションシステムへのアップグレード
- ニューコア社はより厚肉のラインパイプ製造が可能に
- 2020 年第 1 四半期に完工予定
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、米国アラバマ州のニューコアスチー ル・タスカルーサ社(Nucor Steel Tuscaloosa, Inc.)より、厚板圧延機のアップグレード工事を受注し ました。このアップグレードには、4 ラッパーロール式の新型ダウンコイラーである「パワーコイラー (Power Coiler)」が含まれており、これにより、エネルギー産業向けにより厚肉のラインパイプを製 造できるようになります。本プロジェクトは 2020 年の第 1 四半期に完工する予定です。
新型ダウンコイラーは、最大 102 インチ幅までの、1.25 インチ厚の低炭素鋼板と 1 インチ厚のラインパ イプ鋼種の処理が可能です。このほか当社では、ランアウトテーブルと新規のコイル処理エリア、せん 断機、油圧装置、結束機とマーカーを備えた検査ライン、さらにレベル 1 オートメーションシステムへ のアップグレードも提供します。
ニューコアスチール・タスカルーサ社は、ニューコア社(Nucor Corporation)が運営する 3 つの厚板工 場の 1 つで、はしけ、橋梁、重機、タンク、船舶、風力発電タワーなどのメーカー向けに厚板製品を製 造しています。ニューコア社の厚板製品の生産能力と製品構成には定評があり、全厚板工場を合わせた 年間生産能力は約 2,825,000 トンと見積もられています。ニューコア社とその関連会社は、主に米国と カナダを生産拠点とする鉄鋼製品の製造企業で、その製品構成は、炭素鋼および合金鋼の棒鋼、形鋼、 薄板、厚板のほか、中空構造用角鋼管、電線用導管、鋼杭、鋼製梁と桁、鋼製甲板、鉄筋コンクリート 用組立鉄筋、みがき棒鋼、鋼製留め具、金属建築システム、鋼製格子、線材や金網など、多岐にわたり ます。また、ニューコア社は北米最大のリサイクル業者でもあり、子会社のデビッド J ジョセフ社 (David J. Joseph Company)を通じて、鉄と非鉄金属、銑鉄、HBI/DRI などの仲介、合金鉄の供給、 ならびに鉄および非鉄スクラップの処理も行っています。
厚板および高張力鋼板の巻き取りが可能なプライメタルズテクノロジーズ製のパワーコイラー
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業における、エンジニアリン グ及びプラント建設全般の世界的リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューショ ンを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューション をお届けします。当社は、株式会社日立製作所ならびに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメ ンス VAI メタルズテクノロジーズ社の統合により発足した三菱重工のグループ会社です。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。従業員数は全世界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com