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ロンドン2024年4月 10日
日照鋼鉄向けに革新的な完全自動化システムを受注
- 日照鋼鉄のスマートプラント向けに最新鋭のプロセス自動化システムと技術パッケージを大量受注
- 新ソリューションによる完全自動化プラントで「ワンボタン製鋼」を実現
- 製品品質、生産性、生産の柔軟性が向上
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、 日照鋼鉄(Rizhao Steel)の中国、日照市にある同社の一貫製鉄プラント向けに高度なプロセス自動化システムと技術パッケージ導入工事を受注しました。 強力な冶金モデル、ダイナミックなプロセス制御システム、投入原料の詳細な計算によりプラントが完全自動化され、中央コントロールステーションからの「ワンボタン製鋼」が可能になります。
高度な自律運転が、製品品質、生産性、生産の柔軟性を向上させます。 さらに、生産データから貴重な情報を得ることができます。 日照鋼鉄はこのプロジェクトを通じて、プラント自動化における中国有数の鉄鋼メーカーになることを目指しています。
完全自動化プラント完全自動化プラント
当社は、LD転炉(BOF)3基、ツイン取鍋炉4基、ツインRHプラント2基からなる日照鋼鉄のプラント全体に、包括的なプロセス最適化ソリューションと技術パッケージを導入します。 また、プロセスガスのモニタリングと分析のための最新システムも併せて供給します。
溶解工場向けのレベル2自動化ソリューションは、材料、鋼種、生産計画のデータ管理など、実績ある自動化関連機能を備えています。 この統合により、高度に自動化され、標準化された生産工程が確保され、中央コントロールステーションで完全に制御される自動化プラント、つまりボタンを押すだけの製鋼が可能になります。この革新的なアプローチが、オペレーターが生産工程に介入する必要性を最小限に抑えると同時に、運転効率と一貫性を最大限に高めます。
自律運転
当社が提供する技術ソリューションは、日照がスマートプラントにおいて重要な目標としていることを確実に達成できるように設計されています。 例えば、酸素ランスの高さ調節のような手作業の工程を減らし、全工程にわたる綿密な計算に基づいたオペレーターガイダンスの提示、全作業シフトでの生産工程標準化などがその例です。 BOFオプティマイザー、LFオプティマイザー、RHオプティマイザーといった当社のインテリジェント モジュールを多数導入することで、生産プロセスを適切にサポートし、効率的な意思決定と生産プロセスを継続的に改善します。 その結果、非常に効果的で品質重視の生産環境が実現し、日照鋼鉄の中国におけるスマート鉄鋼生産のリーダーとしての地位獲得に貢献します。
2003年に設立された日照鋼鉄は、山東省南部の日照港から約30キロに位置する日照鋼鉄集団(Rizhao Steel Holding Group)傘下にあります。 年間粗鋼生産量は1,500万トン、従業員数は約1万6,000人です。 製品ポートフォリオには、熱間圧延コイル、ワイヤー、棒鋼、小型I形鋼などがあり、主なマーケットは中国国内です。
当社が納入した、エネルギー効率の高いArvedi Endless Strip Production (ESP)が、中国の鉄鋼業界で日照鋼鉄の主導的な地位確立に大きく寄与しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp