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ロンドン2024年11月 21日

新設ホットエッジインダクターでヒュラミンの製品品質が向上

  • アルミニウム冷間圧延機の出口側に新設したホットエッジインダクターで生産量が増大
  • 高品質な冷間圧延アルミニウムストリップの生産が可能になり、缶パッケージ市場の需要に対応

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、南アフリカ、ピーターマリッツバーグ(Pietermaritzburg)にあるヒュラミンのS5冷間圧延ライン向けにホットエッジインダクターを新設し、試運転に成功したことを受けて、最終検収証(FAC)に署名しました。 この更新工事で高速圧延中に発生するアルミニウムストリップのタイトエッジ問題が解消され、 製品品質が向上したため缶パッケージ業界といった要求の厳しい市場向けの高品質コイルの生産が可能になりました。

製品品質の向上

プライメタルズ テクノロジーズは、インダクターシステムの設計、調達、製造、機器供給、試運転をわずか1年半で完了しました。 可動式誘導加熱ヘッドユニットは、ミルの出口側、出口フィードテーブルの下に設置されます。 ロール表面の近く、ストリップ幅のすぐ外側の位置であるため、高速圧延中にタイトエッジの問題を引き起こすサーマルクラウンを効果的に抑制します。

ホットエッジインダクターは、ストリップエッジでワークロールに追加加熱してロールを膨張させ、タイトエッジを緩和します。 このため、ストリップエッジ形状制御性が改善され、製品品質向上と生産量増大という重要な目標が達成されます。

優れたコラボレーション

ヒュラミンの冷間圧延ライン向けの一連の統合アップグレードの一環として導入されたホットエッジインダクターは目覚ましい結果をもたらしました。 ヒュラミンは圧延中のストリップの形状制御性能に顕著な改善を認め、圧延工程におけるこの強力なホットエッジインダクターの利用のさらなる最適化および改良を続けています。 

ヒュラミンとプライメタルズ テクノロジーズ両社のチームが、システムの立ち上げから最終テストに至るまで協力し合ったことが、この工事の成功に大きく貢献しました。 ヒュラミンの操業チームはこのシステムを全面的に採用し、安定した形状制御性能で圧延機の生産性を向上させるために、日々活用しています。  

プロジェクトの成功が事業拡大を促進

プライメタルズ テクノロジーズ シニア流体エンジニア Calvin Coetzee氏談

「ヒュラミンは、この新設工事と、その結果としての製品品質の向上に非常に満足しています。この成功を受けて、ピーターマリッツバーグ拠点の別ラインにも、この同様のシステムを導入する方向で話が進んでいます。」  
 

プライメタルズ テクノロジーズ製ワークロール向けインダクターシステム

運転中のプライメタルズ テクノロジーズ製インダクターシステム


プライメタルズテクノロジーズPrimetals Technologiesは本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。 

公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp