ニュース&プレスリリース
ロンドン2024年5月 15日
市場での地位確立を目指す河北邢鋼よりバーインコイルラインを受注
- 新設バーインコイル(BIC)ラインによりコイル形状と表面品質が向上
- 2023年8月に着工した本工事は2024年後半に完工予定
- 160~180ミリ角のビレットから16~52ミリの棒鋼を毎秒18メートルのライン速度で生産
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国河北省邢台市に移転する河北邢鋼テクノロジープラントにおいて、バーインコイル(BIC)ライン新設工事を行っています。 このプラント独自の生産プロセスと設備について当社はBICラインのエンジニアリング、据付、実装を担当します。 担当範囲には、シャー2基、クローズドループ温度制御システム付き水冷ライン、最新世代のポーリングリールコイラー2基、製品表面を傷つけないガイドとコイルハンドリングシステム、垂直ステムパレットシステム、包括的なメカトロニクスパッケージも含まれます。
総合的な視点
河北邢鋼テクノロジーは当社のソリューションの設備機器だけに注目したのではなく、生産チェーン全体を考慮に入れて当社への発注を決定しました。 また、同社のNo. 2 条鋼圧延機で稼働中の当社製拡張温度制御システム(Enhanced Temperature Control System: ETCS)に対する高い性能評価と、 アジア市場における同様のBICライン導入例5件の実績も考慮されました。
棒鋼生産からの廃棄物を削減
BICは、特殊鋼のストレートバーを高品質の圧延コイルの形状にする比較的新しいプロセスです。 鉄鋼メーカーやサプライヤーは在庫をより効率的に格納できるほか、より少ない廃棄物と労働力での多様な棒鋼生産が可能です。
プライメタルズ テクノロジーズ China Sales Operation Manager、Mengmeng Li氏談
「当社のBICソリューションは、スピード、信頼性、プロセスの柔軟性において最先端の技術と言えます。
このソリューションの導入で、最も競争が熾烈な市場のひとつでの河北邢鋼の高品質鋼材のトップサプライヤーとしての地位は一層確固なものとなるでしょう。」
本工事は急ピッチで進められています。 2023年8月に着工され、やはり当社が受注した2基の条鋼圧延機と共に2024年後半に完工する予定です。 BICラインについては、米国マサチューセッツ州サットンの当社の長尺圧延事業拠点を通じて、エンジニアリングとサービスが提供されます。 また、当社の中国拠点が、設備機器の供給とプロジェクトの全体管理を行います。
プライメタルズ テクノロジーズのソリューションは優れたコイル形状と表面品質を持つ製品を製造します。 BICラインは、160~180ミリメートル角のビレットを最大毎秒18メートルの速度で直径16~52ミリメートルの棒鋼に加工します。 完成コイルの重量は最大2.5トンです。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp