ニュース&プレスリリース
ロンドン2020年5月 26日
中国最大の銅生産者向け銅棒材圧延機が稼働開始
- サウスワイヤ社がこれまで納入した中で最高の生産能力を有する圧延機
- タフピッチ(ETP)銅の生産速度が向上
- 最小張力圧延法(MTR)によりロール寿命を延長
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)が中国の Jiangxi Copper Company(以下、 江西銅業)向けに納入した SCR 9000 銅棒圧延設備が、供給元の米国ジョージア州キャロルトンの Southwire Company, LLC(以下、サウスワイヤ社)より最終検収書を受領、稼働を開始しました。江 西銅業の生産能力向上を図るために広東省の工場に納入された当社製の切断機、圧延機、巻取機を搭載 したこの圧延設備は、毎時 54 トンという、サウスワイヤ社がこれまでに納入した中で最高の生産能力 を達成しています。当社は、SCR 9000 用の切断機、圧延機、巻取機に対するエンジニアリング、製造、 および試運転指導を担当しました。この銅棒圧延設備は、電線やケーブル用の電解タフピッチ(ETP) 銅の生産に使用されます。今回の契約には、ロールの寿命を延ばすとともに、優れた直径公差を実現す る最小張力圧延法(MTR)用の最適ロールパスも含まれていました。
当社の供給範囲は、粗圧延機 2 基(1 基は 457mm スタンドミル、もう 1 基は 305mm スタンドミル)、 610mm の入側シャーとテーブル、320mm の中間ロータリーシャーとテーブル、8 スタンドの仕上げ圧 延機(単独駆動型のスタンド)、潤滑システム、ガイド装置、酸洗ライン、2 台のピンチロール、棒周 囲のワックス塗布装置、ローラー式ターンダウン装置、コイラー、ならびに、サウスワイヤ社が供給す る自動コイル計量、パレット段ばらし、圧縮・ストラッピング、およびストレッチ包装用全自動再循環 コンベヤー装置でした。この圧延設備は、現在、年産 35 万 3 千トンを目指して毎時 54 トンのペースで 稼働中ですが、直径 8mm、9.5mm、12.7mm、16mm、および 18mm の銅棒材を生産できるように設計 されています。本圧延機は、江西銅業向け 3 基目の銅棒材圧延機です。
中国最大の銅生産者である江西銅業は、1979 年に江西省徳興市で設立されました。同社は銅陰極、銅 棒・銅線、銅板、銅帯、銅箔、銅ケーブルを生産するとともに、銅および貴金属の採掘、製錬、および 加工の各事業を展開しています。
サウスワイヤ社は北米最大の電線とケーブルのメーカーであり、その SCR Technologies グループを通 じた非鉄金属用の連続鋳造・圧延システムの大手サプライヤーです。同社とその子会社は、ビル用の電 線やケーブル、メタルクラッドケーブル、ポータブルコード及び電子機器用コードの各製品のほか、 OEM 供給している電線製品および高品質製品を製造しています。当社は、過去 50 年間にわたり、サウ スワイヤ社の SCR Technologies ユーザーに向けて、120 基以上の非鉄金属用圧延機を製造するととも に、約 40 件の改造を行ってきました。
プライメタルズテクノロジーズ製の SCR 9000 用銅棒材圧延機。これまで江西銅業に 納入した中で最高の生産能力を有します。
プライメタルズ テクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、 プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライ ゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野 を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社 で、従業員数は全世界で約 7,000 人です。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト: www.primetals.com.