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ロンドン2024年4月 22日
中国、唐山鋼鉄で世界最大規模のプッシュプル酸洗ラインがファーストコイルを生産
- プライメタルズ テクノロジーズが板厚1.8~15ミリ、処理速度毎分200メートルのプッシュプル酸洗ラインを据付
- 従来は酸洗ライン2基を必要とする幅広い製品ミックスを1基で実現
- インラインスキンパスミルで鋼板の平坦度制御を強化
プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)が、中国、 河鋼集団(HBIS)唐山鋼鉄有限公司(HBIS Tangsteel以下、唐山鋼鉄)の、河北省老亭市にある工場に据付けた、世界最大規模のプッシュプル酸洗ライン(push-pull pickling line: PPPL)が、 2023年12月、ファースト酸洗コイルを生産しました。 当社は、機械、電気・オートメーションの全範囲を提供し、エンジニアリングだけでなく、導入のためのアドバイザリーサービスも担当しました。
非常に幅広い製品レンジ
プライメタルズ テクノロジーズのプッシュプル酸洗ラインは、鋼板寸法、鋼種特性、生産能力の面で非常に幅広い製品レンジの生産を可能にします。 通常は従来からの連続酸洗ラインとPPPLを並行して稼動させる必要がありますが、 当社のPPPLは柔軟性が高いため、単独でこれを達成できる有利性を持っています。
唐山鋼鉄のPPPLの特徴は、インライン4段シングルスタンドスキンパスミルを採用している点です。 平坦度制御システムが伸長を制御し、 機械的特性を調整するため製品の平坦度操作が向上します 。
スループットの最大化
唐山鋼鉄のプラントでは、酸洗工程の革新的な自動分析および制御ソリューションが、工程のあらゆる側面を把握し、その情報に基づいて高精度に生産を制御します。 包括的なレベル2自動化ソリューションの一部であるこのシステムは、入側の鋼板に関連する数多くのパラメーターを考慮して、 温度、酸洗レベル、フロー、乱流に関する最適な操業条件を確保する、洗練された酸洗ソフトウェアモデルを使用しています。 このモデルが、エネルギーを最適に使用し、酸洗液の消費を最小限に抑えながら、スループットを大幅に向上させます。
このPPPLはまた、2~8ミリメートルの厚さを処理するタレットヘッドタイプのサイドトリマーを備えており、 効率のよいトリミングでスループットを向上させ、ストリップエッジの品質を最大まで高めます。
100カ国以上に出荷
唐山鋼鉄は、河鋼集団(HBIS)の主要かつ最大の鉄鋼子会社であり、唐山最大の国有鉄鋼企業です。主に熱延鋼板、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板、中厚板、厚板、棒鋼、線材、断面製品を生産しており、自動車、家電、機械、インフラ、橋梁建設などの分野で広く使用されています。製品は世界100カ国以上に出荷する同社は、下流ビジネスに最も価値のある鉄鋼材料と包括的なサービスソリューションの提供に尽力しています。
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は、三菱重工グループの100%出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000人です。詳しくは、下記URLより当社公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト:https://www.primetals.com/jp