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ロンドン、2020年7月 21日
中国の五鉱営口中板有限責任公司向け厚板圧延機用オー トメーションシステムが稼働開始
- プライメタルズテクノロジーズチャイナが単独で実施した初の厚板圧延機プロジェクト
- 中国最大の生産能力と最先端のオートメーション技術を備えた3,800 mm厚板圧延機
- 稼働開始後半年で月産14 万トンを達成
プライメタルズテクノロジーズ(Primetals Technologies)は、中国の五鉱営口中板有限責任公司(以下、五鉱営口中板)向け3,800 mm 厚板圧延機(PM)用のオートメーションシステムとサービスの最終検収書(FAC)を受領しました。この3,800 mm PM プロジェクトでは、五鉱営口中板は2 スタンド厚板圧延機1 基を導入、年産150 万トンで、板厚は6 mm~100 mm、板幅は1,400 mm~3,600 mm です。ライン全体は、再加熱炉、粗圧延機、仕上げ圧延機、プレレベラー、冷却システム、ホットレベラー、冷却床、クロップシャー、ダブルサイドシャー、分割シャー、研削手入れ装置、コールドレベラーおよび搬送テーブルで構成されています。当社はオートメーションシステムのエンジニアリングと試運転を実施しました。
当社は、L1 およびL2 オートメーションシステムのエンジニアリング、実装、および試運転を担当しました。供給範囲には、電気設備とオートメーション機器および最新のAGC 技術とプロファイル制御用のロールベンディングおよびロールシフト技術も含みます。さらに、据付指導とトレーニングも担当しました。当社のプロセスモデルとオートメーションシステムを適用することで、同社のラインは中国最大の生産能力と最先端のオートメーション技術を備えた3,800 mm PM となりました。
オートメーションシステム据付指導は2019 年7 月1 日に開始、2019 年10 月30 日に高圧水でスケール除去されたスラブが、4Hi 粗圧延機と4Hi 仕上げ圧延機で圧延後、ホットレベラーで矯正され、最終的に冷却床に搬送されました。このホットランでは、最初のランから成功裡に終わりました。
ホットランの重要な段階で発生したパンデミックの影響にもかかわらず、顧客と密接に協力して「スマートクラウン」システムを稼働させ、さらにはL2 システムの遠隔サービスを実施することにより、板厚6 mm および7 mm 鋼板の生産までこぎ着けることができました。スケジュールの最適化に向けて両社が力を合わせた結果、稼働開始後半年で、ラインは月産14 万トンにまで達しました。
中国・遼寧省営口市の老辺区を拠点とする、五鉱営口中板有限責任公司は、中国の主要ローカル鉄鋼会社の1 つとして、30 年以上にわたり鋼板を生産しています。営口市は渤海北部遼東湾の沿岸都市で、背後には遼寧省中部都市群があり、西には営口港があります。五鉱発展股份有限公司(MinmetalsDevelopment Co., Ltd.)傘下の出資会社であり、日照鋼鉄控股集団(Rizhao Steel Holding Group)からも出資を受けています。五鉱営口中板は一貫製鉄会社で、事業範囲は、焼結、ペレット化、製銑、鋳造、製鋼、連続鋳造、圧延、発電にまで及びます。
中国の五鉱営口中板有限責任公司に導入された3800mm PM(厚板圧延機)。当社は、L1 およびL2 オートメーションシステムのエンジニアリング、供給、および試運転を担当しました。
プライメタルズテクノロジーズ (Primetals Technologies, Limited)は本社を英国・ロンドンに置き、金属鉄鋼産業におけるエンジニアリング、プラント建設、およびライフサイクルサービスの提供を行うパイオニアかつ世界的リーダーです。当社は電機、オートメーション、デジタライゼーション、及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービスの一式を提供しており、原材料から完成品まで鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野でも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重工およびパートナーの出資によるグループ会社で、従業員数は全世界で約7,000 人です。詳しくは、下記URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。公式ウェブサイト: www.primetals.com.