ニュース&プレスリリース
ロンドン2017年1月 31日
ベルギーのアルセロールミタル・リエージュ社から表面 検査システム SIAS を受注
連続亜鉛めっきラインに 2 セット、連続酸洗ラインに 1 セットを設置予定
品質管理の改善により生産コストの削減と保守作業の最適化を実現
自動車部品用連続亜鉛めっきラインで表面欠陥を高解像度で検出し、リアルタイムで分類
コイルの品質グレード評価機能、並行分類機能、DCR 機能を装備
Primetals Technologies は、ベルギーの鉄鋼メーカーであるアルセロールミタル・リエージュ (ArcelorMittal Liège:AM リエージュ)社より、同社のプロセス加工ライン向けに、表面検査システム SIAS を 3 セット受注しました。本システムの導入で品質管理が改善され、歩留り向上による生産コス トの削減、さらには保守作業の最適化が可能となります。この表面検査システムは、今春に稼働開始の 予定です。
アルセロールミタル・リエージュ社は、アルセロールミタル(ArcelorMittal)グループの平鋼板(Flat Carbon)事業部に属しており、ベルギー東部のリエージュ地域に数カ所の工場を構えて、冷間圧延ライ ンおよびプロセス加工ラインで、冷延コイル、溶融亜鉛めっきコイル、電気亜鉛めっきコイル、有機被 覆コイル、錫めっき鋼板などの高品質鋼板を生産しています。
今回納入する表面検査システム SIAS は、生産中に圧延ストリップの上面および下面の表面欠陥をオン ラインで検出し、リアルタイムで欠陥タイプ別に分類・記録する機能を備えています。当社はこれまで に、SIAS システムをプロセス加工ライン用に計 4 セット納入していますが、今回のプロジェクトでは、 連続酸洗ライン(DKP2)、自動車外板部品用の連続亜鉛めっきライン(Eurogal)、および連続亜鉛め っきライン(GALVA5)に対して各 1 セット設置する予定です。
今回納入する 3 セットの検査システムには、コイル格付け機能、並行分類機能、DCR(Data Coordinator and Retriever:測定データのコード化及び検索)機能の各モジュールが搭載されています。 品質検査に用いられる LED 斜光照明システムは、光源のスペクトル最適化、高輝度、均等な明るさを 特長としており、従来と比較して、より優れたコントラストと画質が得られることから、鋼板の欠陥検 出能力が強化されています。撮影されたカメラ画像のデータはデジタル化され、各コイルごとに記録さ れていることから、検索及び再生が可能です。さらに、自動車外販用 CGL ライン向けシステムには高 解像度のチャネルが搭載される一方、酸洗ライン用システムには酸雰囲気の環境から本機器を保護する 耐食システムが搭載される予定です。
Primetals Technologies の今回の受注は、SIAS システムのハードウェア及びフトウェア一式 3 セットの 納入に加えて、試運転及びオペレーター要員のトレーニングなどのサービスを含むものとなりました。
SIAS は Primetals Technologies の登録商標です。
Primetals Technologies 納入の表面検査システム SIAS で検査中の亜鉛めっき鋼板
Primetals Technologies, Limited は本社を英国、ロンドンに置き、金属鉄鋼産業にとって、エンジニアリングやプラント建設全般の、世界的 リーダーかつライフサイクル・パートナーです。当社は電機、オートメーション及び環境の総合ソリューションを含めた技術、製品、サービス の一式を提供します。鉄鋼のあらゆる分野を網羅するだけでなく、非鉄分野部門にも最新の圧延ソリューションをお届けします。当社は三菱重 工グループで、株式会社日立製作所、並びに株式会社 IHI が資本参加している三菱日立製鉄機械と、シーメンス・グループのシーメンス VAI メ タルズテクノロジーズ社の統合により発足しました。出資比率は三菱日立製鉄機械が 51%、シーメンスが 49%です。発足時の従業員数は全世 界で約 7,000 人。詳しくは、下記 URL より当社公式ウェブサイトをご覧ください。 公式ウェブサイト:www.primetals.com